キミだけが私を見てくれた

見上げるほど大きな門には【花ノ丘学園】と記されている



門を潜ると学園に続く長い1本の道があり、その道の横には桜が咲き乱れている



「綺麗」



まだ時間があるため桜を堪能しながら歩くことにした



すごく大きな学園でいかにもお金持ちが通うような学園で驚いた



突然大きな風が吹き、舞い落ちる桜の花弁と私の髪がふわっと宙に浮いた



「君は、、!!」



背後から声がして振り向いた



そこには、アイドル時代でも滅多に見ないくらい顔の綺麗な男の子がいた



「君がなぜここに?」



「えっと今日から転入なので早めにこようと思いまして」



「なるほどね、今日からよろしくね。僕は絢瀬 遥翔(あやせ はると)君と同じ今日から高校2年生」



「(私と同じ、、?)」



「はあ、よろしくお願いします。では失礼します」



あまり人と関わると私の正体がバレるリスクが上がるから会話を終わらせてその場を去ることにした