キミだけが私を見てくれた

「ももねもう着くわよ」



ママの声で意識が戻ってきた



夢を見ていた気がする



大抵いつも同じ夢を見る



「あれ、、」



頬が涙で濡れていた



窓ガラスに映る顔を見た



「酷い顔」



そっと頬を拭った



まだ登校時間より早いからか学園の近くに人は少ない



「この辺で大丈夫!送ってくれてありがとう!」



校門の手前で両親に降ろしてもらった



「本当に、、ありがとう」



伝えきれないほどの感謝を込めて再度伝えた



「「行ってらっしゃい」」



いつも笑顔で送り出してくれる両親がいたから私は頑張れた



「行ってきます!」



私も今出来る精一杯の笑顔で両親と別れた