キミだけが私を見てくれた

ノックをし扉の奥から男性の応える声がした



「佐野です、転入生をお連れしました」



「(佐野さんという先生なのだろうか)」



「「失礼致します」」



理事長室へと足を踏み入れた



扉の向こうはアンティーク基調のような部屋が広がっていて落ち着く空間だった



「待っておったぞ」



大きな椅子には白髪混じりのイケてる50代くらいのおじさまが座っている



「登校時間より早い時間だが遅刻せずに来て関心するよ」



「さすが転入試験首席合格だ」



「ありがとうございます。ですが成績との関係性は低いと思われます」



「しゅ首席!?理事長先生あの難関試験でですか!?」



「あぁそうだ。彼女は5教科中3教科が満点だったのだ」



「すごい、、転入試験は入試試験よりも難関だと言われているのに、、」



「あぁそこで佐野先生、君のクラスで今日から学園生活を送ってもらう事になっている」



「はい!このような秀才な生徒を受け持たせて頂けて光栄です。」



「では改めて、一ノ瀬 桃音くん2-Aで本日より勉学に励んでくれ」



「はい、精一杯頑張らせて頂きます。よろしくお願い致します。」



手応えはあったが転入試験、首席だとは思わなくて驚いた



「一ノ瀬 桃音さん、改めて自己紹介させてください。」



「今日から君の担任を受け持つことになった佐野 裕也(さの ゆうや)です!2-Aは特進クラスなので授業のペースが速く大変かもしれないがいつでも頼ってくれ。」



「一ノ瀬 桃音です。本日からよろしくお願いします」



「よし!じゃああと10分ほどでHRが始まるから一緒に教室まで行こうか。僕たち2年のクラスは4階だよ」



「はい、お願いします」



「一ノ瀬くん、君が平穏な学園生活を過ごせるようこちらも最善を尽くすし祈っている」



理事長先生は私のことを知っている。少し心が軽くなった気がした。



「ありがとうございます、、それでは失礼致します」



佐野先生と一緒に理事長室を後にした。