優しくしないで、好きって言って


 光に当たると飴みたいにキラキラと輝く、ミルクティーブラウンの髪。

 西洋の血が半分入ったパパの血を濃く引いているせいか、瞳の色だって色素が薄い。

 初めて会う人は、そんな私を物珍しそうな顔で見る。

 だけどもう慣れたし、それに……。

 
 とっても気に入ってるんだ。この、髪も目も。


 いや、そんなことより。



「ねぇ実玖留(みくる)、これってどういうこと?」


 隣に座る彼女に顔を向け、小声でそう問いかける。

 すると、優しげな奥二重の目が気まずそうに空を泳いだ。


「いやぁ……」

「女子会だって言ってたよね?」

「……い、言ったっけ」

「言った」