優しくしないで、好きって言って


 瑛大は初恋の人で、ずっとずっと会いたかった人で。

 それは、変わらない事実。

 でも今も変わらず好きなのかと言われれば、上手く答えられない自分がいる。


 それに──。


「……瑛大」


 私はそれ以上に、あなたの気持ちがわからないよ。

 きゅっと口を結び、私は枕元の茶色いテディベアを力強く抱きしめた。