ずっと忘れられなかった初恋の人との突然の再会は、思っていたよりも感動的なものではなく。

 会えて嬉しいはずの心には、なんだかもやもやとした感情が大きく渦巻いていた。


 その時胸に残ったしこり。それは1日経っても、2日経っても、消えてはくれず。

 ただひたすら悶々とした日々が流れていき──あれからお互いになんの連絡すらしないまま、気づけば早6日。


 ──まさか、2度目の再会がこんな形になるなんて。



 なぜか扉の奥から現れた瑛大……と、いつの間にか対面する形でテーブルの前に座る私。


 そして私の隣には、ママ、パパが順に並んでいて。瑛大の隣には、黒髪を後ろできちっと纏めた綺麗な女性が座っている。

 その人が瑛大のママだ、というのはすぐにわかった。

 小さい頃に何度か見かけたことがあるんだけれど、驚くことにほとんど変わっていなかったから。