優しくしないで、好きって言って


*あとがき*

 こんにちは、吉神咲潤です。
 ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます!

 またまた幼なじみの二人の話を書いてしまいました。
 今回は、〝家柄〟というものを中心に物語を紡いでいったのですが、ヒーローとヒロインの学校が違うのは初挑戦で、個人的にはすごく新鮮な気持ちで最後まで楽しく描けました。

 皆さまにも楽しんでいただけていたら、なによりです。


 因みに竜胆に関しての余談? なのですが……。

 竜胆は家庭崩壊した家で育ち、家出をした過去を持っています。
 精神も肉体もボロボロで荒んだ生活を送っていたところを七瀬の父に拾われ、七瀬のお世話係を担当することに。七瀬の母は竜胆をとても可愛がってくれ、七瀬は最初は警戒していたものの、だんだんと心を開き色んな話をするようになりました。竜胆には兄弟もいなかったので、自分にもし妹がいたらこんな感じなのか、と七瀬に対し今までにない感情を覚えます。
 そして、当たり前のように新条家では竜胆の誕生会が行われました。竜胆にとって、10年ぶりくらいの誕生会です。(途中まで幸せな家庭でした)
 そんな家族同然の扱いを受けた竜胆は、必ず死ぬまで新条家の3人を見守ると誓った。

 という裏話があります。

 竜胆について本編ではあまり深く触れられなかったので、サラッとですが補完していただけたら幸いです。

 長くなりましたが、読者の皆さまには改めて感謝申し上げます!

 それでは、またいつか。


2025.02.17 吉神咲潤