「……いたぁ」 「ご、ごめんね!」 急いで振り返ると、迷子なのか尻もちをついた小学校低学年くらいの見知らぬ女の子が1人でいて。 「大丈夫?」 瑛大と揃って声をかけ、そっと手を差し伸べると、その子はすぐに私の手を取り立ち上がった。 ……のはよかったんだけど。 どうしたんだろう。 何故か私の容姿を凝視して──。 「お姉ちゃんのかみのけ、真っ直ぐでキレイでいいなぁ」 「……え?」