なんで私、引き止めちゃったんだろう……。 混乱する頭を猛スピードで働かせる。 「あのっ」 とにかく、何か言わないと。 そう焦った私は、 「一つ、頼みたいことがあるんだけど」 その時脳裏に浮かんだそれを、口にしていた。