「瀧本教授が来たけど すぐに帰っちゃったんですよ。 で、教えることができる人が 誰もいなくて。 すみれ先生は最初だけ手伝いでって 言われて、来たみたいなんですけど、 教授が丸投げしていきました」 「体調悪いのになぁ、容赦なさすぎ。 な?」 増山が再び後輩の方を向くと、 後輩たちが「はい」と揃って頷く。 雅俊は何も言わずに、 印刷してきた患者情報を見た。 すみれはそんな状態で、 この8時間予定の重い手術に つけるのだろうか。