エレベーターの8階ボタンを押して上に上がる。 ドアが開いてすぐ、目の前には 共通スペースのラウンジがある。 そこを右に曲がった廊下を歩くと、 雅俊の新居がある…が、 「…」 何故だろうか。 たしか角部屋から一つ手前が、 自分の部屋のはずなのだが。 ドアの前には、 先程すれ違った茶髪の女性が 寄りかかって倒れていた。 「…」 死んでるのか…? 雅俊は段ボールを足元に置いて その女性に近づいた。