「皆幸せでええなぁ。私もそろそろ本格的に相方探さへんと。私のノリについてこれる人、誰かおらへんかな」
「いるじゃない、ひとり」
目線を頼久さんと歓談しているお兄ちゃんに送ってみせる。焼き鳥屋で飲んで以来、連絡先も交換したみたいだし、やっぱり一番気が合うんじゃないかと思うのだ。
キョトンとしてそちらを見た和奏は、ぽっと頬を染めて私に顔を近づける。
「……友達が兄貴と付き合うってアリなん?」
「大いにアリです」
ふたりがうまくいったらもちろん嬉しいので頷くと、彼女は「ほな頑張るか~」とやる気を出していた。まんざらでもなさそうで、私はほくそ笑む。
ほくほくした気分になる私の横では、不破社長が「おめでとうございます、八影社長」と桐人さんに挨拶している。
「社長に『いつか稲森さんをシェーレにください』と言われた時も驚きましたけど、まさかその彼女と結婚なさるとは」
意味深な笑みを浮かべる不破社長の発言はすぐに理解できず、私は首をかしげて問いかける。
「どういうことですか?」
「シェーレの社食をうちが請け負うことに決まった頃、レセプションに八影社長も招待したんだ。その時に社長が君の存在に気づいたらしくて、すごく真剣に頼まれたんだよ。前に話したことがあったんだって?」
「いるじゃない、ひとり」
目線を頼久さんと歓談しているお兄ちゃんに送ってみせる。焼き鳥屋で飲んで以来、連絡先も交換したみたいだし、やっぱり一番気が合うんじゃないかと思うのだ。
キョトンとしてそちらを見た和奏は、ぽっと頬を染めて私に顔を近づける。
「……友達が兄貴と付き合うってアリなん?」
「大いにアリです」
ふたりがうまくいったらもちろん嬉しいので頷くと、彼女は「ほな頑張るか~」とやる気を出していた。まんざらでもなさそうで、私はほくそ笑む。
ほくほくした気分になる私の横では、不破社長が「おめでとうございます、八影社長」と桐人さんに挨拶している。
「社長に『いつか稲森さんをシェーレにください』と言われた時も驚きましたけど、まさかその彼女と結婚なさるとは」
意味深な笑みを浮かべる不破社長の発言はすぐに理解できず、私は首をかしげて問いかける。
「どういうことですか?」
「シェーレの社食をうちが請け負うことに決まった頃、レセプションに八影社長も招待したんだ。その時に社長が君の存在に気づいたらしくて、すごく真剣に頼まれたんだよ。前に話したことがあったんだって?」



