妹の私から見ても正装姿がイケてるお兄ちゃんは、いたずらっぽく口角を上げる。
「おめでとう、秋華。よかったな、顔が大福にならなくて」
「本当だよ。ウェディングドレス着たらますます大福みたいだもんね」
頬に手を当てて茶化すと、彼はぶはっと噴き出した。私の隣で「大福になっても可愛い」と呟く桐人さんに、彼はさらに笑っていた。
こんな兄だけれど、いつも私を心配していた優しい人だと知っている。
「お兄ちゃん、ありがとう」
改まってお礼を言う私に、彼はほんの少し気恥ずかしそうにしながら「幸せにな」と温かい言葉をくれた。
お父さんは涙を拭き、桐人さんに向き直る。
「闘病していた頃からずっと、娘のためにありがとう」
「これからもよろしくお願いしますね」
すっかり涙も乾いて晴れ晴れとした顔をしているお母さんも、彼に頭を下げた。ふたりにも六年前の臨床試験について話したので、ずっとお礼を言いたかったらしい。
「ええ。一生支えていきます」
背筋を伸ばして答える桐人さんを、ふたりはますます信頼している様子で微笑んだ。
「おめでとう、秋華。よかったな、顔が大福にならなくて」
「本当だよ。ウェディングドレス着たらますます大福みたいだもんね」
頬に手を当てて茶化すと、彼はぶはっと噴き出した。私の隣で「大福になっても可愛い」と呟く桐人さんに、彼はさらに笑っていた。
こんな兄だけれど、いつも私を心配していた優しい人だと知っている。
「お兄ちゃん、ありがとう」
改まってお礼を言う私に、彼はほんの少し気恥ずかしそうにしながら「幸せにな」と温かい言葉をくれた。
お父さんは涙を拭き、桐人さんに向き直る。
「闘病していた頃からずっと、娘のためにありがとう」
「これからもよろしくお願いしますね」
すっかり涙も乾いて晴れ晴れとした顔をしているお母さんも、彼に頭を下げた。ふたりにも六年前の臨床試験について話したので、ずっとお礼を言いたかったらしい。
「ええ。一生支えていきます」
背筋を伸ばして答える桐人さんを、ふたりはますます信頼している様子で微笑んだ。



