冷酷社長な旦那様が「君のためなら死ねる」と言い出しました~ヤンデレ御曹司の激重愛~


 迎えた翌日、最高級ホテルの神聖なチャペルで、私たちは愛を誓い合った。

 外はすっきりと晴れた青空が広がり、併設されたガーデンを囲む爽やかな新緑にまで祝福されているような気がする。

 シルバーのタキシードに身を包んだ桐人さんも、王子様のごとくカッコいい。誓いのキスの時、「愛してる」と囁いてくれて夢見心地だった。

 ふとした瞬間、昨夜の獣のような彼が脳裏をよぎり、そのギャップにドキドキしてしまうのは内緒にしておく。

 私も桐人さんも派手にするのは好みじゃないので、比較的小規模の式にした。参列しているのは家族と親しい友人、お互いの職場の役職者たちに厳選したおかげで、緊張もほどほどに済んでよかったと思う。

 荘厳な挙式を終えた今、緑が鮮やかなガーデンに出て記念撮影をするところ。気をラクにして皆と話すチャンスだ。

 落ち着いて祝福してくれる八影家の皆さんに対し、稲森家はなんだか騒がしい。

「秋華ぁ~おめでどぉぉ~」
「いつまで泣いてんだ」

 だばだばと涙を流すお父さんに、お兄ちゃんが呆れ気味にツッコむ。バージンロードを歩く時は私もお父さんも必死に涙を堪えていたのだけど、今は嗚咽する彼に笑いが起きてしまう。