──約三カ月後、私は自宅のベッドに寝転がってスマホで動画を見ている。先日、ステロイドの新薬についてニュースの特集で放送されたものだ。
実用化が始まったそれが実際にどのように使われているのか、効果や課題なども解説している。
私は実際に使っているのでそれはよく知っているのだが、目的は社長のインタビューだ。画面越しに見る旦那様もとってもカッコよくて惚れ惚れしてしまっている。
「また見てるのか、それ」
「うん。すごいなーって思って」
隣にやってきた桐人さんが呆れ気味に笑い、シャツを脱いで筋肉質な上半身を露わにする。
「秋華の経過も良好だしな。このままなら、きっと順調にまたゼロにできる」
彼の言う通り、薬は飲み続けているものの症状はすっかり寛解した。今は再びシェーレで働いている。
三カ月経った今も症状はほとんど出ていない。本当に革新的な薬で、桐人さんたちには感謝しきりだ。
「薬もなんだけど、メディアに出てる桐人さんを見たくて。何回見ても素敵……」
真剣な表情で思いを語る彼を、目をハートにしてうっとり眺めていると、サッとスマホを取り上げられる。
「あ」と声を漏らすと同時にくるりと仰向けにされ、いたずらっぽく口角を上げた彼に組み敷かれる。



