冷酷社長な旦那様が「君のためなら死ねる」と言い出しました~ヤンデレ御曹司の激重愛~

「秋華ちゃん、どんどん魅力的になっていくよねぇ。本当に医者の妻に興味ない?」
「ありません!」

 まったくこのお医者様は、隙あらば口説こうとしてくるんだから! ぷいっとそっぽを向くと、先生はおかしそうに笑った。

 悪い男っぷりは健在で呆れてしまうけれど、彼も信念を持ったプロなのだ。改めてそれを実感し、自分には強い味方がたくさんいることが嬉しくて、とてもありがたかった。


 翌日には結海ちゃんも会いに来てくれた。彼女はすでに退院して数週間に一度の通院に変わっているのだが、今日がその通院日だったらしい。

 デイルームの椅子に座って日なたぼっこしながら、明後日には退院できそうだと話すと、結海ちゃんは安堵の笑みを浮かべる。

「秋華さんが入院したって聞いて心配だったけど、軽症でほんとよかった~」
「私もほっとしてるよ。これが一生続くと思うと嫌になるけどね」

 さすがは難病、免疫抑制剤はずっと飲み続けなければいけないし、いつ再燃するかもわからない。

 今回のことで厄介さを再確認したけれど、逆に言えば薬を飲んでいれば普通に生活できるのだから恵まれているほうだろう。それに……。