冷酷社長な旦那様が「君のためなら死ねる」と言い出しました~ヤンデレ御曹司の激重愛~

 朝になってからチーフに連絡を入れると、とても心配していて『ヘルプ期間も終わる寸前だったし、こっちは大丈夫だから気にせずしっかり休んでね』と言ってくれた。

 最後までやり遂げられなかったのは残念だけれど、退院したら皆にきちんと挨拶をしに行こう。そして、ちゃんと体調を整えてシェーレに戻るんだ。

 それから私は詳しい検査を行い、腕の血管に炎症が起きているものの軽症だとはっきり診断された。それでも投薬治療は必要で、六年前から飲み続けている免疫抑制剤に加えて、シェーレの新薬であるステロイドを服用することになった。

 桐人さんを無条件に信頼しているので、新薬でも不安はないし、むしろ副作用が少ないということで期待のほうが大きい。彼が幻滅しなくても、やっぱりムーンフェイスになるのは嫌だもの。

 怠さや痺れなどの症状は一週間ほどで治まってくるだろうとのこと。入院も血液検査の結果が安定するまでの二、三日で済みそうなので本当によかった。

 たった今、病室で蘭先生からそれらを聞いて肩の力を抜いたところだ。家族にもお見舞いは大丈夫だと伝えておこうと考えていると、先生の表情にやや影が落ちていく。

「それと、これは今回の病気とは関係ないんだけど……六年前、八影さんのおかげで手術ができたこと、内緒にしていてごめん」

 そんなふうに謝るので、私はキョトンとする。