なんとか励ましてあげたくて、『顔を上げてごらん』と声をかけてみた。ためらいつつも素直に上げた顔は、確かにふっくらしてはいるがとても愛らしい。
『君はとても可愛いよ。いつか必ず元気になるし、君のすべてを愛してくれる人がきっと現れる』
血管炎は完治はしなくとも改善する病気だということは知っている。とはいえ、無責任すぎただろうかと言ったそばから反省していると、彼女はふっと笑みをこぼした。
『無責任ですね……。でも、ありがとうございます』
意外にもお礼を言われ、俺は彼女を見つめた。やや潤んだ瞳が、夕日を受けてきらきらと輝いている。
『信じるのも、諦めるのも自分次第ですもんね。だったら、希望を持って一生懸命生きたい』
意識が変わったかのような彼女の言葉に、俺自身もはっとさせられた。
つまらないと思いながら淡々と生きるのも、なにかに没頭して生きるのも自分次第。俺はこのまま、与えられた仕事をこなすだけでいいのか。
俺が動けば、彼女を助けることだってできるのではないか。この子を心から笑顔にしてあげたい──。
『君はとても可愛いよ。いつか必ず元気になるし、君のすべてを愛してくれる人がきっと現れる』
血管炎は完治はしなくとも改善する病気だということは知っている。とはいえ、無責任すぎただろうかと言ったそばから反省していると、彼女はふっと笑みをこぼした。
『無責任ですね……。でも、ありがとうございます』
意外にもお礼を言われ、俺は彼女を見つめた。やや潤んだ瞳が、夕日を受けてきらきらと輝いている。
『信じるのも、諦めるのも自分次第ですもんね。だったら、希望を持って一生懸命生きたい』
意識が変わったかのような彼女の言葉に、俺自身もはっとさせられた。
つまらないと思いながら淡々と生きるのも、なにかに没頭して生きるのも自分次第。俺はこのまま、与えられた仕事をこなすだけでいいのか。
俺が動けば、彼女を助けることだってできるのではないか。この子を心から笑顔にしてあげたい──。



