「次は絶対、勝つ!」 朔の瞳が、彼の強い意志をのせる。 それを見て、ふっと笑う希愛。 「その調子だ」 少し驚いたような顔をする朔。 希愛はもしかしたら、朔のことを第二の息子のように感じているのかもしれない。 「朔、よくやったな」 突然希愛の背後に現れ、パチ、パチ、とねぎらうような拍手をした柚葵。 「ああ」 柚葵に対して、ふっと笑う朔。