暁斗くんが予約してくれていたのは、温泉旅館。
女子と男子で2部屋に分かれる。
「理香、わかってんな?」
暁斗くんが理香さんになにか念押しみたいなことを言っている。
「心配症だなぁ〜暁斗は」
まずは荷物を置きに女子4人、係の人に部屋に案内してもらった。
「わぁ〜…」
お部屋の中はすごく綺麗で、ベッドもそれぞれにありとにかく広い。
「あっ先に言っておこうかな」
理香さんが話し始めた。
「私、女の子が好きなの。ライクじゃなくてラブで」
いきなりみんなに打ち明けた。
遅かれ早かれ言わなきゃいけないこと。
暁斗が俺から話すって言ってくれたけど、自分のことだしね。
もしこれで嫌がられたら仕方ない。
私が悪いから。
でも、隠すことじゃないって思うし。
私自身、胸を張れることだし。
ただ少数派なだけで…
「だからさ、もし私が一緒で嫌とかだったら…」
「なんでですか?」
「え?」
「なにも嫌になる理由なんてないですよ。なんだかガールズトークみたいですね」
そう言って伊織ちゃんが笑った。
今まで打ち明けた人たちはみんなそばからいなくなった。
覚悟はしてたけど、やっぱり寂しかった。
暁斗や和希は違った。
興味ないぐらいの勢いで私のことを何事もなかったかのように受け入れてくれた。
「あなた、とても律儀なのね。素敵だわ」
「ガールズトークと言えば!その前にみんなきちんと自己紹介したいね」
そしてこの子たちも、こうして私を受け入れてくれる。
「ありがとう…」
ヤバイ、嬉しい。
「理香さん、理香ちゃんって呼んでいいですか?あと、タメ口になってもいい?」
暁斗が伊織ちゃんを好きになった理由がしっかりわかった気がする。
「当たり前でしょ〜!!」
「わー!!!」
私は伊織ちゃんに抱きついた。
ガチャッ!!
バキッ!
「やっぱ油断も隙もあったもんじゃねぇ!理香!帰らすぞ!!」
「女子の部屋に急に入ってくるなんてキモ過ぎなんだけど」
「テメェのせいだよ!!」
いや、ところでどうやって部屋のロックを開けて入ってきたんだ?
「これ。俺が予約したしな。ここのオーナーと仲良いから、この部屋のスペアもらっといた」
この旅行、やっぱ前途多難だ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「私だけ【金澤さん】なのは嫌なんだけど?」
そんなつもりは!!
「じゃあ、優子ちゃんって呼んでいい?私も理香って呼んでね!」
あっ、金澤さんの顔が少し赤くなった。
照れてるのかな?
「私は光季だけど、伊織たちからはみっちゃんって呼ばれてる!」
なんだかすごく楽しい時間。
みっちゃんも金澤さんや理香ちゃんとすっかりなかよくなった頃。
ヴーッ
「もしもし」
暁斗くんからの電話。
「うん、わかった」
「雨止んだから少し観光しないかって暁斗くんが」
女子と男子で2部屋に分かれる。
「理香、わかってんな?」
暁斗くんが理香さんになにか念押しみたいなことを言っている。
「心配症だなぁ〜暁斗は」
まずは荷物を置きに女子4人、係の人に部屋に案内してもらった。
「わぁ〜…」
お部屋の中はすごく綺麗で、ベッドもそれぞれにありとにかく広い。
「あっ先に言っておこうかな」
理香さんが話し始めた。
「私、女の子が好きなの。ライクじゃなくてラブで」
いきなりみんなに打ち明けた。
遅かれ早かれ言わなきゃいけないこと。
暁斗が俺から話すって言ってくれたけど、自分のことだしね。
もしこれで嫌がられたら仕方ない。
私が悪いから。
でも、隠すことじゃないって思うし。
私自身、胸を張れることだし。
ただ少数派なだけで…
「だからさ、もし私が一緒で嫌とかだったら…」
「なんでですか?」
「え?」
「なにも嫌になる理由なんてないですよ。なんだかガールズトークみたいですね」
そう言って伊織ちゃんが笑った。
今まで打ち明けた人たちはみんなそばからいなくなった。
覚悟はしてたけど、やっぱり寂しかった。
暁斗や和希は違った。
興味ないぐらいの勢いで私のことを何事もなかったかのように受け入れてくれた。
「あなた、とても律儀なのね。素敵だわ」
「ガールズトークと言えば!その前にみんなきちんと自己紹介したいね」
そしてこの子たちも、こうして私を受け入れてくれる。
「ありがとう…」
ヤバイ、嬉しい。
「理香さん、理香ちゃんって呼んでいいですか?あと、タメ口になってもいい?」
暁斗が伊織ちゃんを好きになった理由がしっかりわかった気がする。
「当たり前でしょ〜!!」
「わー!!!」
私は伊織ちゃんに抱きついた。
ガチャッ!!
バキッ!
「やっぱ油断も隙もあったもんじゃねぇ!理香!帰らすぞ!!」
「女子の部屋に急に入ってくるなんてキモ過ぎなんだけど」
「テメェのせいだよ!!」
いや、ところでどうやって部屋のロックを開けて入ってきたんだ?
「これ。俺が予約したしな。ここのオーナーと仲良いから、この部屋のスペアもらっといた」
この旅行、やっぱ前途多難だ。
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「私だけ【金澤さん】なのは嫌なんだけど?」
そんなつもりは!!
「じゃあ、優子ちゃんって呼んでいい?私も理香って呼んでね!」
あっ、金澤さんの顔が少し赤くなった。
照れてるのかな?
「私は光季だけど、伊織たちからはみっちゃんって呼ばれてる!」
なんだかすごく楽しい時間。
みっちゃんも金澤さんや理香ちゃんとすっかりなかよくなった頃。
ヴーッ
「もしもし」
暁斗くんからの電話。
「うん、わかった」
「雨止んだから少し観光しないかって暁斗くんが」



