お兄さんはペットボトルが売られている冷蔵庫に戻り、商品を取って戻ってきた。
「はい。面白いイケメンくんにもプレゼント♪」
「いりませんけど」
おいーーー!!!
ここでキモ野郎モードを炸裂さすなー!!!
「暁斗くん!!お客様だよ!!」
「いいっていいって♪阿部さん、ちゃんと王子様がいたんだね」
「はい!?」
「また来るねー」
謎の発言を残してお兄さんは帰っていった。
「暁斗くん!接客業だよ!?」
ツーーーンと無視をする暁斗くん。
いや、キモ野郎。
ほんとなんなのコイツ〜!!!
ーーーーーーーーーーー
「今日は本当にありがとうございました!!」
上がりの時間。
オーナーが夜勤のためやってきて、暁斗くんと私にデザートをご馳走してくれた。
飯田さんは呼ばず、ふたりでの帰り道。
「俺、コンビニのデザートって初めて」
出たな、金持ち発言。
「暁斗くん、私からもお礼言わせて。仕事手伝ってくれてありがとう」
「別に…」
「暁斗くんと働けて嬉しかった!!」
暁斗くんが立ち止まった。
「暁斗くん?」
気づけば暁斗くんに抱きしめられていた。
「いお…辛い思いさせてほんとにごめん。助けに行くのが遅くなってごめん。俺といさせてごめん」
暁斗くんがたくさん謝る。
なんだか声が少し震えているように聞こえるのは気のせいなんだろうか。
「なにも謝ることじゃないよ。こうして離れずに一緒にいれるようになってよかった。暁斗くん、ありがとう」
「なんで…そんな風に言えんの?俺と一緒とか…これからもこんなんあるかもじゃん」
道で抱き合ってほんとは恥ずかしいはずなのに、今はそんなことどうでもいいって思えるぐらい暁斗くんに触れていたい。
「だって暁斗くんといたいんだもん」
「だから、これからもこんなことがー…」
「それは別れる理由にならないでしょ?好きなんだもん」
ちゃんと伝えなきゃって思った。
「そりゃ正直、お父さんのことは焦ったし絶対クビになってほしくなかったからパニックだったけど…なんせ自分の出来ることのなさにビックリして…」
言葉を遮るように暁斗くんがキスをした。
「違う。俺に力がなかったんだ。いおやいおの周りのみんなを守れるように俺、もっと強くなるから」
我慢していた涙が出てきてしまった。
今日はどれだけ泣けば気が済むんだろう。
「暁斗くん、暁斗くんのお父さんや理香さんにもお礼を言いたいんだけど…」
「言わなくていいよ。理香はまぁ…また近々会いにきそうだしな、おまえに」
「えっ私!?暁斗くんじゃなくて!?」
「まぁいずれ意味がわかるから」
今のところ、意味がわからない。
手を繋いでまた歩き始める。
「ねぇ暁斗くん」
「なに?」
私も謝りたいことがあった。
「先週…私のことで理香さんと会ってたのに、その…疑ってしまって…」
「あー、偶然ホテルで会ったやつ?」
あ、全部わかってる顔だ。
意地悪な笑顔。
「だって暁斗くん、電話で誤魔化すから。不安になるじゃない…」
きっと暁斗くんは全部わかってる。
「俺さぁ、あの時嬉しかったんだよ」
「え?」
「いおが俺にヤキモチ妬いてるってわかったら嬉しくてさ。でも、その誤解を解くためにはいおの父さんの話をしなきゃだったんだけど…。いおに話すべきかとかすげー考えてたのに、金澤から連絡もらった時嬉しくなったんだ。最低だよな」
少しだけなら自惚れてもいいかな?
「暁斗くんって私のこと大好きなんだね」
照れ隠しも込めて言ってみた。
どうせ
・あ?しばくぞ
・自惚れんなバーカ
まぁ、このあたりの返事が返ってくるでしょう。
「やっとわかったのか、バーカ」
なっ!!!!
語尾だけ予想通りだけどっ!!
だけど…!!!!
「えっと…」
なにを今さら照れるんだろうと思うこともあるけど、やっぱり照れてしまう。
「はい。面白いイケメンくんにもプレゼント♪」
「いりませんけど」
おいーーー!!!
ここでキモ野郎モードを炸裂さすなー!!!
「暁斗くん!!お客様だよ!!」
「いいっていいって♪阿部さん、ちゃんと王子様がいたんだね」
「はい!?」
「また来るねー」
謎の発言を残してお兄さんは帰っていった。
「暁斗くん!接客業だよ!?」
ツーーーンと無視をする暁斗くん。
いや、キモ野郎。
ほんとなんなのコイツ〜!!!
ーーーーーーーーーーー
「今日は本当にありがとうございました!!」
上がりの時間。
オーナーが夜勤のためやってきて、暁斗くんと私にデザートをご馳走してくれた。
飯田さんは呼ばず、ふたりでの帰り道。
「俺、コンビニのデザートって初めて」
出たな、金持ち発言。
「暁斗くん、私からもお礼言わせて。仕事手伝ってくれてありがとう」
「別に…」
「暁斗くんと働けて嬉しかった!!」
暁斗くんが立ち止まった。
「暁斗くん?」
気づけば暁斗くんに抱きしめられていた。
「いお…辛い思いさせてほんとにごめん。助けに行くのが遅くなってごめん。俺といさせてごめん」
暁斗くんがたくさん謝る。
なんだか声が少し震えているように聞こえるのは気のせいなんだろうか。
「なにも謝ることじゃないよ。こうして離れずに一緒にいれるようになってよかった。暁斗くん、ありがとう」
「なんで…そんな風に言えんの?俺と一緒とか…これからもこんなんあるかもじゃん」
道で抱き合ってほんとは恥ずかしいはずなのに、今はそんなことどうでもいいって思えるぐらい暁斗くんに触れていたい。
「だって暁斗くんといたいんだもん」
「だから、これからもこんなことがー…」
「それは別れる理由にならないでしょ?好きなんだもん」
ちゃんと伝えなきゃって思った。
「そりゃ正直、お父さんのことは焦ったし絶対クビになってほしくなかったからパニックだったけど…なんせ自分の出来ることのなさにビックリして…」
言葉を遮るように暁斗くんがキスをした。
「違う。俺に力がなかったんだ。いおやいおの周りのみんなを守れるように俺、もっと強くなるから」
我慢していた涙が出てきてしまった。
今日はどれだけ泣けば気が済むんだろう。
「暁斗くん、暁斗くんのお父さんや理香さんにもお礼を言いたいんだけど…」
「言わなくていいよ。理香はまぁ…また近々会いにきそうだしな、おまえに」
「えっ私!?暁斗くんじゃなくて!?」
「まぁいずれ意味がわかるから」
今のところ、意味がわからない。
手を繋いでまた歩き始める。
「ねぇ暁斗くん」
「なに?」
私も謝りたいことがあった。
「先週…私のことで理香さんと会ってたのに、その…疑ってしまって…」
「あー、偶然ホテルで会ったやつ?」
あ、全部わかってる顔だ。
意地悪な笑顔。
「だって暁斗くん、電話で誤魔化すから。不安になるじゃない…」
きっと暁斗くんは全部わかってる。
「俺さぁ、あの時嬉しかったんだよ」
「え?」
「いおが俺にヤキモチ妬いてるってわかったら嬉しくてさ。でも、その誤解を解くためにはいおの父さんの話をしなきゃだったんだけど…。いおに話すべきかとかすげー考えてたのに、金澤から連絡もらった時嬉しくなったんだ。最低だよな」
少しだけなら自惚れてもいいかな?
「暁斗くんって私のこと大好きなんだね」
照れ隠しも込めて言ってみた。
どうせ
・あ?しばくぞ
・自惚れんなバーカ
まぁ、このあたりの返事が返ってくるでしょう。
「やっとわかったのか、バーカ」
なっ!!!!
語尾だけ予想通りだけどっ!!
だけど…!!!!
「えっと…」
なにを今さら照れるんだろうと思うこともあるけど、やっぱり照れてしまう。



