夜、お父さんの笑顔を見たら揺らいでいた気持ちが固まってきた。
この笑顔をなくしたくない。
しかも、私のことなんかで。
日曜日。
今日も朝からアルバイト。
週末仕事入れててよかった。
ひとりだと考え過ぎちゃうから。
「お疲れ様でしたー」
夕方の17時。
仕事を終えてコンビニを出ると和希くんがいた。
「なんで…」
「んー。会いたかったから♡」
今日はまだ明るい時間に終わるから暁斗くんにも連絡しなかったのに。
「和希くん、この前はー…」
「謝るとかやめてね。伊織、なんも悪くないんだし」
和希くんが私に近づく。
「俺たちがいるから」
そう言って抱きしめてくれた和希くんの体温に思わず泣きそうになる。
「和希くん、ほんとにありがとう。だけど離してね?」
「もうー、伊織ってほんと真面目!いいじゃん、暁兄のことなんか」
和希くんから離れようとしても力が敵わない。
なにより周りに見られて目立ってる。
「和希くん、目立ってるから!!」
「その方がいいじゃん♪俺たちが付き合ってるって思ってもらえるし」
あかん。
完全にマイペースな和希くんモードだ。
ドカッ
「腕折ってやろっか?」
和希くんがその場に倒れて、恐ろしい言葉が聞こえてきた。
「目離したらこれだから」
なんで暁斗くんまで…。
「いお、ちゃんと終わる時間連絡しろよ」
「だってまだ明るいし…」
「関係ない。俺が会いたいんだから」
もう。。。
俺様発言なのに、ひとつひとつにきゅんとしてしまう。
「今日は歩きだけどいいか?」
「その方が嬉しい」
長く一緒にいれるから。
暁斗くんと手を繋ぐ。
「ちょっと!!俺のこと絶対忘れてるよね!?」
「忘れてたかも、なんて。ウソウソ♪」
私、笑えてる。
大丈夫、明日も笑える。
「おまえ先に帰れよ」
「暁兄が帰れよ。仕事たまってんだろ」
「おまえと一緒にすんな。もう終わってるわ」
暁斗くんと和希くんの間にいれるこの時間。
きゅっ
私はギャーギャーうるさいふたりと手を繋いだ。
「えへへ。大好き」
伝えたくてたまらなかった。
この大好きは和希くんにも言いたくて。
大切な人って意味の大好き。
「いお、浮気か?」
え!!!???
「わぁー、伊織やっと本音を言ってくれたー。やっぱ俺がいいよねー?」
「いや…ふたりに言ったんだけど…」
「いい度胸してんな?俺の目の前で浮気か。どうなるかわかってんだよな?」
え、全然わかんない。
「違うし!!キモイ!!!」
私はそう言って走った。
「伊織待って〜!」
なんかわかんないけど、すごく笑っちゃってる。
「暁兄、嘘でもキモイにショック受けてるから」
走ってきた和希くんも笑ってる。
「出会った頃、キモ野郎って呼んでたのに」
「うるさい、いお!」
「え!?そうなの!?その話詳しく聞かせてよ」
わちゃわちゃしながら帰る道。
神様が明日頑張れって言ってくれてるのかな。
あっという間にアパートの前に着いた。
「いお、明日はバイトか?」
「うん」
「なら迎えに行く」
「ありがとう…」
明日、か。
すりー…
暁斗くんが私のほっぺに触れる。
「なにも心配すんな。必ず守るから」
いつもほんとにありがとう。
「うん。ありがとう」
私だってあなたを守りたい。
家族を守りたい。
「じゃあ、またね!」
これ以上いたら離れがたくなっちゃう。
私は振り向かずに家の中に入った。
「“また明日”って言わなかったね」
「…あぁ」
「暁兄大丈夫なの?」
「当たり前だろ。絶対守るって決めたんだから」
「俺も付き合うよ」
昔とは違う。
支えてくれる人がたくさんいる。
「ありがとな」
この笑顔をなくしたくない。
しかも、私のことなんかで。
日曜日。
今日も朝からアルバイト。
週末仕事入れててよかった。
ひとりだと考え過ぎちゃうから。
「お疲れ様でしたー」
夕方の17時。
仕事を終えてコンビニを出ると和希くんがいた。
「なんで…」
「んー。会いたかったから♡」
今日はまだ明るい時間に終わるから暁斗くんにも連絡しなかったのに。
「和希くん、この前はー…」
「謝るとかやめてね。伊織、なんも悪くないんだし」
和希くんが私に近づく。
「俺たちがいるから」
そう言って抱きしめてくれた和希くんの体温に思わず泣きそうになる。
「和希くん、ほんとにありがとう。だけど離してね?」
「もうー、伊織ってほんと真面目!いいじゃん、暁兄のことなんか」
和希くんから離れようとしても力が敵わない。
なにより周りに見られて目立ってる。
「和希くん、目立ってるから!!」
「その方がいいじゃん♪俺たちが付き合ってるって思ってもらえるし」
あかん。
完全にマイペースな和希くんモードだ。
ドカッ
「腕折ってやろっか?」
和希くんがその場に倒れて、恐ろしい言葉が聞こえてきた。
「目離したらこれだから」
なんで暁斗くんまで…。
「いお、ちゃんと終わる時間連絡しろよ」
「だってまだ明るいし…」
「関係ない。俺が会いたいんだから」
もう。。。
俺様発言なのに、ひとつひとつにきゅんとしてしまう。
「今日は歩きだけどいいか?」
「その方が嬉しい」
長く一緒にいれるから。
暁斗くんと手を繋ぐ。
「ちょっと!!俺のこと絶対忘れてるよね!?」
「忘れてたかも、なんて。ウソウソ♪」
私、笑えてる。
大丈夫、明日も笑える。
「おまえ先に帰れよ」
「暁兄が帰れよ。仕事たまってんだろ」
「おまえと一緒にすんな。もう終わってるわ」
暁斗くんと和希くんの間にいれるこの時間。
きゅっ
私はギャーギャーうるさいふたりと手を繋いだ。
「えへへ。大好き」
伝えたくてたまらなかった。
この大好きは和希くんにも言いたくて。
大切な人って意味の大好き。
「いお、浮気か?」
え!!!???
「わぁー、伊織やっと本音を言ってくれたー。やっぱ俺がいいよねー?」
「いや…ふたりに言ったんだけど…」
「いい度胸してんな?俺の目の前で浮気か。どうなるかわかってんだよな?」
え、全然わかんない。
「違うし!!キモイ!!!」
私はそう言って走った。
「伊織待って〜!」
なんかわかんないけど、すごく笑っちゃってる。
「暁兄、嘘でもキモイにショック受けてるから」
走ってきた和希くんも笑ってる。
「出会った頃、キモ野郎って呼んでたのに」
「うるさい、いお!」
「え!?そうなの!?その話詳しく聞かせてよ」
わちゃわちゃしながら帰る道。
神様が明日頑張れって言ってくれてるのかな。
あっという間にアパートの前に着いた。
「いお、明日はバイトか?」
「うん」
「なら迎えに行く」
「ありがとう…」
明日、か。
すりー…
暁斗くんが私のほっぺに触れる。
「なにも心配すんな。必ず守るから」
いつもほんとにありがとう。
「うん。ありがとう」
私だってあなたを守りたい。
家族を守りたい。
「じゃあ、またね!」
これ以上いたら離れがたくなっちゃう。
私は振り向かずに家の中に入った。
「“また明日”って言わなかったね」
「…あぁ」
「暁兄大丈夫なの?」
「当たり前だろ。絶対守るって決めたんだから」
「俺も付き合うよ」
昔とは違う。
支えてくれる人がたくさんいる。
「ありがとな」



