あれから暁斗くんにフォームとか色々教えてもらって、まさかのストライクを出せるようにまでなった。
「楽しかったー!」
「次はどこ行きたい?」
次・・・
「中華街か」
「うん」
電車で少し行った先にある中華街。
中華街も来てみたかったけど1番は…
「ん、肉まんでいいのか」
「うん!ありがとう」
暁斗くんと食べ歩きがしたかった。
前に鯛焼きを一緒に食べた時も楽しかったなぁ。
「暁斗くん!唐揚げも食べたいです!」
「お前晩飯の分、ちゃんと腹空けとけよ」
「それは余裕だから!」
なんだか夢のようなデート。
暁斗くんがお手洗いに行っている間、ひとり待ちながら幸せを噛み締めてニタニタしてしまう。
「キモイ顔してんぞ」
「うわっ!」
後ろから現れた暁斗くん。
「どうせキモイですよー」
「俺はそれも好きだけど」
今、さらっと好きって言った?
スタスタと先を歩いていく暁斗くん。
「遅い。ダラダラすんな」
喜びの後、すぐドン底へ落としてくる俺様悪魔。
でも、こんな言葉もすこーしだけ甘く聞こえるのは私が重症だから。
「暁斗くん、写真撮らない?」
ダメ元でお願い。
「おう、いいよ」
いいんだ!?
やったー!!!
ウキウキでスマホを構える。
「ハイッチーズ」
カシャッ
チュッ
ん?
ボタンを押した瞬間、ほっぺにキスされた。
「暁斗くん!!だから外は…!!」
「俺がしたくなったらすんの」
なんちゅー…俺様通り越してワガママ野郎になってしまった。
今撮った写真を見る。
キス…やっぱり嬉しくて顔がニヤけてしまう。
即保存。
…待受にしてもいいかな。(秘密で)
「もう18時半回ってんな。帰るか」
「う、うん」
もうバイバイ…寂しいな。
電車で最寄り駅まで帰る。
そして歩く。
ものすごく馴染みのある道。
ん?
あれ?
気づけば暁斗くんの家の前に着いてしまった。
「じゃあ暁斗くんまたね」
「は?今日はここで晩飯だよ」
「えっ!?」
でも…暁おととの約束が……
「……“客”としてならいいだろ?」
全てを見透かしてる様な暁斗くんの言葉。
私はその言葉にズルイけど甘えてしまう。
「はい…」
たった2日ぶりの暁斗くんの家。
なのに、ものすごく懐かしく感じるのはなぜだろう。
「坊っちゃま、伊織様おかえりなさいませ」
玄関を入ると飯田さんが待っていた。
【おかえり】の言葉がすごく嬉しい。
少し奥からバタバタと足音が近づいてくる。
「伊織〜!!待ってたよー!!!!」
足音の正体は和希くんで、これまた恒例のハグ。
バリッ
暁斗くんの手によって、私から剥がされる。
「テメェ、マジで殺されてぇのか?」
「ヤキモチ妬きの彼氏なんてキツイよねー伊織?」
私に振るなー!!!
「まぁ伊織さん!」
「牧さん!」
【暁斗くんの家】だ。
「さぁさぁ、お食事にしましょう!」
牧さんに連れられてダイニングに向かう。
「料理長…!」
ダイニングには、まさかの料理長がいた。
料理長にも、まだきちんと話せていない。
あれだけお世話になったのに…
「料理長、あの…!」
「伊織、誕生日おめでとう。今日はゆっくり食べていきなさい」
料理長の優しい言葉と表情に涙が出てくる。
「ちょっと!料理長、まだおめでとうって言っちゃダメですよー!みんなで言いたかったのにー!」
「は?お前、いおの学校まで行って先に言ってたじゃねぇか」
「俺はいいのー」
私、こんな幸せでいいのかな。
幸せ過ぎて少し怖いぐらい。
皆実家のみんなからお祝いをしてもらって、最高に幸せな誕生日を過ごした。
「楽しかったー!」
「次はどこ行きたい?」
次・・・
「中華街か」
「うん」
電車で少し行った先にある中華街。
中華街も来てみたかったけど1番は…
「ん、肉まんでいいのか」
「うん!ありがとう」
暁斗くんと食べ歩きがしたかった。
前に鯛焼きを一緒に食べた時も楽しかったなぁ。
「暁斗くん!唐揚げも食べたいです!」
「お前晩飯の分、ちゃんと腹空けとけよ」
「それは余裕だから!」
なんだか夢のようなデート。
暁斗くんがお手洗いに行っている間、ひとり待ちながら幸せを噛み締めてニタニタしてしまう。
「キモイ顔してんぞ」
「うわっ!」
後ろから現れた暁斗くん。
「どうせキモイですよー」
「俺はそれも好きだけど」
今、さらっと好きって言った?
スタスタと先を歩いていく暁斗くん。
「遅い。ダラダラすんな」
喜びの後、すぐドン底へ落としてくる俺様悪魔。
でも、こんな言葉もすこーしだけ甘く聞こえるのは私が重症だから。
「暁斗くん、写真撮らない?」
ダメ元でお願い。
「おう、いいよ」
いいんだ!?
やったー!!!
ウキウキでスマホを構える。
「ハイッチーズ」
カシャッ
チュッ
ん?
ボタンを押した瞬間、ほっぺにキスされた。
「暁斗くん!!だから外は…!!」
「俺がしたくなったらすんの」
なんちゅー…俺様通り越してワガママ野郎になってしまった。
今撮った写真を見る。
キス…やっぱり嬉しくて顔がニヤけてしまう。
即保存。
…待受にしてもいいかな。(秘密で)
「もう18時半回ってんな。帰るか」
「う、うん」
もうバイバイ…寂しいな。
電車で最寄り駅まで帰る。
そして歩く。
ものすごく馴染みのある道。
ん?
あれ?
気づけば暁斗くんの家の前に着いてしまった。
「じゃあ暁斗くんまたね」
「は?今日はここで晩飯だよ」
「えっ!?」
でも…暁おととの約束が……
「……“客”としてならいいだろ?」
全てを見透かしてる様な暁斗くんの言葉。
私はその言葉にズルイけど甘えてしまう。
「はい…」
たった2日ぶりの暁斗くんの家。
なのに、ものすごく懐かしく感じるのはなぜだろう。
「坊っちゃま、伊織様おかえりなさいませ」
玄関を入ると飯田さんが待っていた。
【おかえり】の言葉がすごく嬉しい。
少し奥からバタバタと足音が近づいてくる。
「伊織〜!!待ってたよー!!!!」
足音の正体は和希くんで、これまた恒例のハグ。
バリッ
暁斗くんの手によって、私から剥がされる。
「テメェ、マジで殺されてぇのか?」
「ヤキモチ妬きの彼氏なんてキツイよねー伊織?」
私に振るなー!!!
「まぁ伊織さん!」
「牧さん!」
【暁斗くんの家】だ。
「さぁさぁ、お食事にしましょう!」
牧さんに連れられてダイニングに向かう。
「料理長…!」
ダイニングには、まさかの料理長がいた。
料理長にも、まだきちんと話せていない。
あれだけお世話になったのに…
「料理長、あの…!」
「伊織、誕生日おめでとう。今日はゆっくり食べていきなさい」
料理長の優しい言葉と表情に涙が出てくる。
「ちょっと!料理長、まだおめでとうって言っちゃダメですよー!みんなで言いたかったのにー!」
「は?お前、いおの学校まで行って先に言ってたじゃねぇか」
「俺はいいのー」
私、こんな幸せでいいのかな。
幸せ過ぎて少し怖いぐらい。
皆実家のみんなからお祝いをしてもらって、最高に幸せな誕生日を過ごした。



