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「なんでいおと父さんが一緒に帰ってきてんの…?」
向かったのは暁斗くんの家。
飯田さんに玄関まで暁斗くんを呼んでもらった。
「えっと…あのねちょっとお話ししない?」
「誰と?」
不機嫌モードの暁斗くん。
「見てわからんのか?私とお前とこの娘を入れた3人だ」
「あ?だからなんで父さんが入ってんだよ」
お正月色々話して分かり合えたはずなんだけど、相変わらずの仲の悪さ。
それでも前とは違うはず。
「誰に向かって言ってるんだ?さっさと私の部屋に来なさい」
そう言って暁おとは先に部屋に向かった。
ギロッと私を睨む暁斗くん。
「あのくそ親父となんかあったのか?」
ヒエーッ
あなたの方がなんだかおっかないですけど!!
「軽く!!ただ軽く話しない!?」
「軽くだぁ?なにを話すことがあんだよ」
「暁斗くん、お父さんと仲直り?的な感じのはずだけど…」
「くそ親父が考えてたことはわかったけど、それでも俺にとっちゃくそ親父なんだよ」
まぁ、暁斗くんと暁おとらしいか。
「坊っちゃま、旦那様は明後日のご準備のためご多忙でございます。どうかお急ぎを」
「…チッ。いくぞいお」
「はっはい!」
飯田さんのおかげで暁おとの部屋に向かうことが出来た。
「遅い。早く来いという日本語がわからなかったのか?」
「すみません。行きたくないという気持ちが先行してしまって」
うーわ…
なんだこの最悪な雰囲気。
「なら出て行ってかまわん」
「そうですか。じゃあ失礼します」
暁斗くんが部屋を出ようとした。
「ちょっ…ちょっと待ったぁー!!!!」
夜も遅いというのに、私は大声で叫んでしまった。
「きみ…何時だと思ってるんだ」
れ、冷静にツッコまないでくださいー!
「お、お父さん…あの話を」
暁斗くんは???の顔をしている。
「あー…その…」
あれ?
なんだか暁おとが少し緊張しているようにも見える。
(回想)
「暁斗くん、この部屋に入ったことないって言ってました」
「呼んだことがないからな」
「なんでですか!?」
「それは……」
ん?暁おとの様子が変だ。
「何故きみに言わねばならん」
「理由があるなら私じゃなく暁斗くんに言ってください!」
あの写真飾ってるならなんで…!
「ならば、きみも同席しなさい」
・・・は???
(回想終了)
半強制的に同席となった今。
なかなか話さない暁おとにイライラしている暁斗くん。
「意味わかんねぇよ。用がないなら出るぞ」
このままじゃー…
「会社の私の部屋に来たことがない…と言っていたようだな」
わー。そう言っちゃう?
ギロッ
案の定、暁斗くんからチクったな?というような鋭い怒りの睨みをいただいています。
私は明後日の方を見る。
「だからなんだよ」
「正月の話に戻るわけではないが…あの部屋は私にとって咲やお前たちのことを感じれる唯一の場所だったんだ。そこをお前に見られると、今まで心を鬼にして接してきた気持ちが折れそうになると思ってな」
私も初めて聞いた暁おとの気持ち。
「波風なく皆実家のレールに乗せてやることが私のお前たちへやってやれることだと思ってた。だが…もう隠す必要もない。いつでも来なさい」
しばらく続く沈黙。
「あ、暁斗くんなにか…」
「バッカじゃねぇの…」
えっ!?暁斗くん、やっと喋ったかと思ったらそれ!?
暁斗くんはドアの方へ向い、ドアノブを握った。
「家を俺たちとの時間にしろよ」
そう言ってドアを開けた。
「そうだな。これからは出来る限り帰るようにするよ」
「それはそれでウザイかもな♪」
笑いながらそう言って暁斗くんは先に部屋を出た。
暁斗くん…笑ってた。
よかった。。。
「きみ」
「は、はい!」
そうだ、暁斗くんが出て行ったから暁おととふたりきりだ!!
「ありがとう…暁斗とふたりで話す勇気…というか自信がまだなくてな。きみにまで迷惑をかけた」
「迷惑だなんて全くかかってないです!!分かり合えてほんとによかったです!!」
私まで嬉しい。
「きみは本当に変わってるな」
「褒めてませんよね?」
「褒めてるんだよ、伊織」
えっ!?
「今…えっと、名前…」
「飯田に送らせよう。遅くまで悪かったね」
今絶対名前で呼んでくれたよね!?
でも、そこからはもう呼んでくれなくなり私は部屋を後にした。
「遅い」
「おわっ!」
部屋を出ると暁斗くんが待っていてくれた。
「暁斗くん、お父さんと話せてよかったね」
ぎゅっ
暁斗くんはなにも言わず、抱きしめてくれた。
「暁斗くん?」
「マジいおには敵わねぇ…」
暁おととの溝が早く埋まりますように。
「さんきゅ…いお」
「えへへ」
「あー…帰したくない」
暁斗くんがジッと私を見る。
私だって・・・
「えー!!??伊織じゃん!!なんで!?」
お約束の和希くん登場。
「あはは!!」
私は吹き出して笑ってしまった。
「テメェ、マジでタイミング悪りぃんだよ!部屋から出てくんな!」
「は!?うるさいんだけど」
咲さん、、、ううん、お母さん
皆実家は今日も平和です。
暁おとの会社の部屋に飾られてた写真…
家族4人が笑顔で写ってる写真だった。
また、あの笑顔の暁斗くんや和希くんと暁おとが写真を撮れますように。
「なんでいおと父さんが一緒に帰ってきてんの…?」
向かったのは暁斗くんの家。
飯田さんに玄関まで暁斗くんを呼んでもらった。
「えっと…あのねちょっとお話ししない?」
「誰と?」
不機嫌モードの暁斗くん。
「見てわからんのか?私とお前とこの娘を入れた3人だ」
「あ?だからなんで父さんが入ってんだよ」
お正月色々話して分かり合えたはずなんだけど、相変わらずの仲の悪さ。
それでも前とは違うはず。
「誰に向かって言ってるんだ?さっさと私の部屋に来なさい」
そう言って暁おとは先に部屋に向かった。
ギロッと私を睨む暁斗くん。
「あのくそ親父となんかあったのか?」
ヒエーッ
あなたの方がなんだかおっかないですけど!!
「軽く!!ただ軽く話しない!?」
「軽くだぁ?なにを話すことがあんだよ」
「暁斗くん、お父さんと仲直り?的な感じのはずだけど…」
「くそ親父が考えてたことはわかったけど、それでも俺にとっちゃくそ親父なんだよ」
まぁ、暁斗くんと暁おとらしいか。
「坊っちゃま、旦那様は明後日のご準備のためご多忙でございます。どうかお急ぎを」
「…チッ。いくぞいお」
「はっはい!」
飯田さんのおかげで暁おとの部屋に向かうことが出来た。
「遅い。早く来いという日本語がわからなかったのか?」
「すみません。行きたくないという気持ちが先行してしまって」
うーわ…
なんだこの最悪な雰囲気。
「なら出て行ってかまわん」
「そうですか。じゃあ失礼します」
暁斗くんが部屋を出ようとした。
「ちょっ…ちょっと待ったぁー!!!!」
夜も遅いというのに、私は大声で叫んでしまった。
「きみ…何時だと思ってるんだ」
れ、冷静にツッコまないでくださいー!
「お、お父さん…あの話を」
暁斗くんは???の顔をしている。
「あー…その…」
あれ?
なんだか暁おとが少し緊張しているようにも見える。
(回想)
「暁斗くん、この部屋に入ったことないって言ってました」
「呼んだことがないからな」
「なんでですか!?」
「それは……」
ん?暁おとの様子が変だ。
「何故きみに言わねばならん」
「理由があるなら私じゃなく暁斗くんに言ってください!」
あの写真飾ってるならなんで…!
「ならば、きみも同席しなさい」
・・・は???
(回想終了)
半強制的に同席となった今。
なかなか話さない暁おとにイライラしている暁斗くん。
「意味わかんねぇよ。用がないなら出るぞ」
このままじゃー…
「会社の私の部屋に来たことがない…と言っていたようだな」
わー。そう言っちゃう?
ギロッ
案の定、暁斗くんからチクったな?というような鋭い怒りの睨みをいただいています。
私は明後日の方を見る。
「だからなんだよ」
「正月の話に戻るわけではないが…あの部屋は私にとって咲やお前たちのことを感じれる唯一の場所だったんだ。そこをお前に見られると、今まで心を鬼にして接してきた気持ちが折れそうになると思ってな」
私も初めて聞いた暁おとの気持ち。
「波風なく皆実家のレールに乗せてやることが私のお前たちへやってやれることだと思ってた。だが…もう隠す必要もない。いつでも来なさい」
しばらく続く沈黙。
「あ、暁斗くんなにか…」
「バッカじゃねぇの…」
えっ!?暁斗くん、やっと喋ったかと思ったらそれ!?
暁斗くんはドアの方へ向い、ドアノブを握った。
「家を俺たちとの時間にしろよ」
そう言ってドアを開けた。
「そうだな。これからは出来る限り帰るようにするよ」
「それはそれでウザイかもな♪」
笑いながらそう言って暁斗くんは先に部屋を出た。
暁斗くん…笑ってた。
よかった。。。
「きみ」
「は、はい!」
そうだ、暁斗くんが出て行ったから暁おととふたりきりだ!!
「ありがとう…暁斗とふたりで話す勇気…というか自信がまだなくてな。きみにまで迷惑をかけた」
「迷惑だなんて全くかかってないです!!分かり合えてほんとによかったです!!」
私まで嬉しい。
「きみは本当に変わってるな」
「褒めてませんよね?」
「褒めてるんだよ、伊織」
えっ!?
「今…えっと、名前…」
「飯田に送らせよう。遅くまで悪かったね」
今絶対名前で呼んでくれたよね!?
でも、そこからはもう呼んでくれなくなり私は部屋を後にした。
「遅い」
「おわっ!」
部屋を出ると暁斗くんが待っていてくれた。
「暁斗くん、お父さんと話せてよかったね」
ぎゅっ
暁斗くんはなにも言わず、抱きしめてくれた。
「暁斗くん?」
「マジいおには敵わねぇ…」
暁おととの溝が早く埋まりますように。
「さんきゅ…いお」
「えへへ」
「あー…帰したくない」
暁斗くんがジッと私を見る。
私だって・・・
「えー!!??伊織じゃん!!なんで!?」
お約束の和希くん登場。
「あはは!!」
私は吹き出して笑ってしまった。
「テメェ、マジでタイミング悪りぃんだよ!部屋から出てくんな!」
「は!?うるさいんだけど」
咲さん、、、ううん、お母さん
皆実家は今日も平和です。
暁おとの会社の部屋に飾られてた写真…
家族4人が笑顔で写ってる写真だった。
また、あの笑顔の暁斗くんや和希くんと暁おとが写真を撮れますように。



