年が明けて少し経った頃、俺は暁兄の部屋に突撃した。
俺の目が節穴じゃないうちは、部屋でふたりっきりなんて出来るだけさせたくない。
あー未練がましいな、俺。
3人でトランプしたり、お菓子食べたり…楽しくて時間が経つのがあっという間。
チラッと暁兄の方を見る。
体調大丈夫そうだな。
ホッとした。
ひそっ
「暁斗くんが心配だった?」
いきなり近づいてきて耳元でひそひそと話す伊織。
ドキッ!!!
そんな伊織にドキドキしてしまう俺。
「ばっ!そんなんじゃないし」
「あはは!和希くんの照れ屋さん」
ったく…心臓に悪い。
暁兄のことは正直心配だったし、こうして元気になってるのを見て安心した。
だけど…
伊織にだって会いたいよ。
一緒の家にいるってわかったら少しでも長く一緒にいたい。
「あれ?伊織寝ちゃった?」
トイレから戻ると伊織がソファで寝てしまっていた。
「今日もバイトだったらしいしな。疲れてるだろ」
そう言って暁兄が伊織の頭を撫でる。
ヂリッ…
胸が痛い。
ヤキモチなんか妬いたって無駄だってわかってるのに。
「もうひと勝負でもする?」
暁兄が伊織を抱っこしてベッドに運びながら、ふとそう言った。
「は?」
「俺に勝ったらお年玉やるよ」
「え、それはいらないからハワイ旅行奢って」
「しばくぞ」
それから夜な夜な暁兄とトランプで勝負したのは言うまでもない。
「暁兄つえーよ」
「お前が弱いんだよ」
もう4時かぁ。
「眠い」
「そろそろ部屋戻れよ」
「なんでー。俺だって一緒に寝たいー!暁兄ソファで寝ろよ」
「意味わかんねぇよ。とっとと部屋戻れ」
「やだやだやだー!!!!」
深夜…いやもう朝方になるか。
こんな時間にどこで寝るかで揉める俺たち。
「俺も伊織のそばで寝たい!!」
「しつけーな。ならお前はソファで寝ろよ!絶対!!」
「ちえーっ」
渋々ソファに寝転ぶ。
しばらくして暁兄の寝息が聞こえてきた。
よかった…
また発作が起きたら…って心配だったけど大丈夫そうだな。
俺は静かに起き上がり、部屋に戻るためドアに向かった。
チラッとベッドを見る。
伊織の寝顔。
今日ぐらいいっか。
俺はこっそり静かにベッドに寝転んだ。
伊織、好きだよ。
明日の朝、絶対暁兄に怒られるだろうけどいいや。
今は隣にいさせて。
大好きなふたりの。
俺の目が節穴じゃないうちは、部屋でふたりっきりなんて出来るだけさせたくない。
あー未練がましいな、俺。
3人でトランプしたり、お菓子食べたり…楽しくて時間が経つのがあっという間。
チラッと暁兄の方を見る。
体調大丈夫そうだな。
ホッとした。
ひそっ
「暁斗くんが心配だった?」
いきなり近づいてきて耳元でひそひそと話す伊織。
ドキッ!!!
そんな伊織にドキドキしてしまう俺。
「ばっ!そんなんじゃないし」
「あはは!和希くんの照れ屋さん」
ったく…心臓に悪い。
暁兄のことは正直心配だったし、こうして元気になってるのを見て安心した。
だけど…
伊織にだって会いたいよ。
一緒の家にいるってわかったら少しでも長く一緒にいたい。
「あれ?伊織寝ちゃった?」
トイレから戻ると伊織がソファで寝てしまっていた。
「今日もバイトだったらしいしな。疲れてるだろ」
そう言って暁兄が伊織の頭を撫でる。
ヂリッ…
胸が痛い。
ヤキモチなんか妬いたって無駄だってわかってるのに。
「もうひと勝負でもする?」
暁兄が伊織を抱っこしてベッドに運びながら、ふとそう言った。
「は?」
「俺に勝ったらお年玉やるよ」
「え、それはいらないからハワイ旅行奢って」
「しばくぞ」
それから夜な夜な暁兄とトランプで勝負したのは言うまでもない。
「暁兄つえーよ」
「お前が弱いんだよ」
もう4時かぁ。
「眠い」
「そろそろ部屋戻れよ」
「なんでー。俺だって一緒に寝たいー!暁兄ソファで寝ろよ」
「意味わかんねぇよ。とっとと部屋戻れ」
「やだやだやだー!!!!」
深夜…いやもう朝方になるか。
こんな時間にどこで寝るかで揉める俺たち。
「俺も伊織のそばで寝たい!!」
「しつけーな。ならお前はソファで寝ろよ!絶対!!」
「ちえーっ」
渋々ソファに寝転ぶ。
しばらくして暁兄の寝息が聞こえてきた。
よかった…
また発作が起きたら…って心配だったけど大丈夫そうだな。
俺は静かに起き上がり、部屋に戻るためドアに向かった。
チラッとベッドを見る。
伊織の寝顔。
今日ぐらいいっか。
俺はこっそり静かにベッドに寝転んだ。
伊織、好きだよ。
明日の朝、絶対暁兄に怒られるだろうけどいいや。
今は隣にいさせて。
大好きなふたりの。



