「こらー!!!!」
私の大声に暁斗くんと暁おとは一時停止状態になった。
「い、いつまで揉めてるんですか!!」
「…は?揉めるもなにも……」
「暁斗くん、私は大丈夫だからお父さんとゆっくり話してよ」
「なに言ってんだよ」
私はそのまま暁おとの方に向いた。
「お願いです。暁斗くんに…きちんと伝えてください。お父さんの気持ちを」
「いお!?だからなに言って…!」
「暁斗くん、お父さん話あるって」
「話ってー…!」
「暁斗」
暁斗くんの声を遮るように、暁おとが暁斗くんの名前を呼んだ。
「少し話そうか」
暁斗くんはだいぶ戸惑っている様子。
私はそんな暁斗くんを見て、大きく頷いた。
大丈夫だからって想いを込めて。
「……和希も呼んでいいか」
小声で暁斗くんが言った。
「もちろんだ」
「私が呼んできます!!!」
私は嬉しくなって声を張り上げた。
バタバタバタバタ……
「まったく…騒がしい娘だ」
「テメェ…いおになに言った?」
「そんなに私が信用出来ないか?」
「当たり前だろ。誰が信用出来っか」
くそ親父が俺に近づく。
ポンッ
えっ……
くそ親父が俺の頭を撫でている。
「は……?」
「今からでも間に合うか?」
「なに言って…」
バンッ!!!
「だから嫌だって!!」
「いいから話してきて!!」
いきなり部屋のドアが開いたと思ったら、嫌がる和希をいおが部屋に押し込んでドアを閉めた。
・・・・・・
全員無言
「まぁ…座りなさい」
意外と和希は言われた通りソファに座った。
「暁斗も早く座りなさい」
一体なんなんだよ………
ーーーーーーーーーー
「伊織様、坊っちゃまたちはどちらに?」
「今暁おとと話してます」
「アキオト…?」
「あ!えっと…!!」
「旦那様のことでございますね」
さすが飯田さん。
クスクス笑いながら言い当てた。
「3人でお話しですか?」
「はい」
「…大丈夫でしょうか」
飯田さん、すごく心配そう。
「絶対大丈夫です」
お互い必ず分かり合えるよ。
見えてないことが見えてくるから。
そうですよね、咲さん。



