「父さん…なんだあれ」
暁斗くんもかなり不思議そう。
明日…なんだろう。
ガシッ
和希くんが肩を組んできた。
「まぁとにかく父さんから許可出たんだし、俺の部屋に泊まってきなよ♪」
「なんでそうなるの!?」
「暁兄はひとりでぐっすり寝た方がいいよ」
「黙れ。今すぐ出ていけ」
さっきまでの緊迫感が嘘のようにみんなで笑い合ってる。
一瞬の現実逃避…なのかもしれない。
だけど、さっき言ったことは全部本音だから。
グイッ
「わっ!なにするんですか!」
「和希坊っちゃま、お部屋に戻りますよ」
飯田さんに引っ張られて和希くんが部屋の外に出される。
「今は全部忘れてゆっくりなさってください」
「はい…ありがとうございます」
飯田さんの言葉に甘えることにした。
みんな部屋から出ていき、暁斗くんとふたりきり。
あれ…?
なんか急に緊張してきた。
さっきお祖父さんに啖呵切った自分の言葉がよみがえる。
うわ、恥ずかしくなってきた。
「あ!喉乾いてない!?」
なにか理由を作って部屋を出ようとする。
ガシッ
腕を掴まれた。
「乾いてない。どこ行くんだよ」
暁斗くんが倒れたり、お祖父さんのこととかいっぱい色んなことがあったのに…掴まれた腕から暁斗くんの体温を感じてドキドキしてしまう私はやっぱり病気なんじゃないだろうか。
「なんで離れるの?」
ジッと私を見る暁斗くん。
「そばにいろよ」
こんな時まで俺様な暁斗くん。
「だって…そばにいたらドキドキしちゃうんだもん。こんな時でもドキドキしちゃうって私ダメだよね…」
暁斗くんが掴んでた私の腕を引っ張ったせいで、私はバランスを崩して暁斗くんに向かって倒れ込んでしまった。
「わぁ!!」
「やーっと腕の中に来た」
ヤバイヤバイ
ドキドキがさらに加速する。
「俺だってドキドキしてるよ。会いたかったからすげー嬉しい」
おー!!
甘々暁斗くんではないか!!!
むにっと私のほっぺをつねる。
「なぁ、さっきの言葉はほんと?」
「え?」
「俺との関係は真剣とか、別れないとか…」
あれ?
暁斗くん、顔が赤い。
顔を少し俯かせてるけど、ちゃんとわかる。
「全部ほんとだよ。なんでお祖父さんに言われて別れなきゃいけないの?」
「あのジジイはやべぇんだよ。くそ親父も大概だけど、くそジジイはそれを上回るひどさで。。母さんだってすげー苦しめられてきた」
お母さん…すごく大切だったんだね。
ぎゅう!!
私は暁斗くんを力強く抱きしめた。
「心配しないで!私は絶対負けない、どんなことされたって言われたって別れないよ!」
「いお…」
「私が絶対そばにいるから!ね、安心して」
だから、少しでも心や身体を楽にしてひとりで抱え込まないで。
「あー!」
私の声に暁斗くんがビクッとした。
「でも、暁斗くんが私と別れたいって思ったら…それは別れることになっちゃうのかな…別れないって私の希望だもんね、えっと…」
私がパニックになっていると、暁斗くんがハハッと声を出して笑った。
そしてその後に優しくキスをしてくれた。
「いおってやっぱバカ」
「な…なにを……!!」
「あのさ、俺が別れるって言うとまだ思ってんの?お前がもし別れたいって言っても別れてやんねぇよ」
あ、意地悪な笑顔だ。
でも見惚れちゃうほどカッコいい笑顔。
「俺言ったよな?一生離さないって」
「うん…」
「ほんとにいいのか?俺ん家、こんな変わってていおに嫌な思いさせてしまうと思う。それが俺は…」
「もう、それは無し」
「え?」
「私が一緒にいたいって思ってるの。だから、一緒にいさせて?家のことは関係ないよ」
私だってほんとはたくさん気になることがある。
そもそも私なんか暁斗くんに釣り合ってないし、身分も違うし、見た目も普通以下だし…
あ、自分で考えてて情けなくなってきた。
だけど…大事なことはそういうことじゃないよね?
「いお…ありがとう」
そう言って暁斗くんの顔が近づいてくる。
…ん??
「あー!!!」
暁斗くんもかなり不思議そう。
明日…なんだろう。
ガシッ
和希くんが肩を組んできた。
「まぁとにかく父さんから許可出たんだし、俺の部屋に泊まってきなよ♪」
「なんでそうなるの!?」
「暁兄はひとりでぐっすり寝た方がいいよ」
「黙れ。今すぐ出ていけ」
さっきまでの緊迫感が嘘のようにみんなで笑い合ってる。
一瞬の現実逃避…なのかもしれない。
だけど、さっき言ったことは全部本音だから。
グイッ
「わっ!なにするんですか!」
「和希坊っちゃま、お部屋に戻りますよ」
飯田さんに引っ張られて和希くんが部屋の外に出される。
「今は全部忘れてゆっくりなさってください」
「はい…ありがとうございます」
飯田さんの言葉に甘えることにした。
みんな部屋から出ていき、暁斗くんとふたりきり。
あれ…?
なんか急に緊張してきた。
さっきお祖父さんに啖呵切った自分の言葉がよみがえる。
うわ、恥ずかしくなってきた。
「あ!喉乾いてない!?」
なにか理由を作って部屋を出ようとする。
ガシッ
腕を掴まれた。
「乾いてない。どこ行くんだよ」
暁斗くんが倒れたり、お祖父さんのこととかいっぱい色んなことがあったのに…掴まれた腕から暁斗くんの体温を感じてドキドキしてしまう私はやっぱり病気なんじゃないだろうか。
「なんで離れるの?」
ジッと私を見る暁斗くん。
「そばにいろよ」
こんな時まで俺様な暁斗くん。
「だって…そばにいたらドキドキしちゃうんだもん。こんな時でもドキドキしちゃうって私ダメだよね…」
暁斗くんが掴んでた私の腕を引っ張ったせいで、私はバランスを崩して暁斗くんに向かって倒れ込んでしまった。
「わぁ!!」
「やーっと腕の中に来た」
ヤバイヤバイ
ドキドキがさらに加速する。
「俺だってドキドキしてるよ。会いたかったからすげー嬉しい」
おー!!
甘々暁斗くんではないか!!!
むにっと私のほっぺをつねる。
「なぁ、さっきの言葉はほんと?」
「え?」
「俺との関係は真剣とか、別れないとか…」
あれ?
暁斗くん、顔が赤い。
顔を少し俯かせてるけど、ちゃんとわかる。
「全部ほんとだよ。なんでお祖父さんに言われて別れなきゃいけないの?」
「あのジジイはやべぇんだよ。くそ親父も大概だけど、くそジジイはそれを上回るひどさで。。母さんだってすげー苦しめられてきた」
お母さん…すごく大切だったんだね。
ぎゅう!!
私は暁斗くんを力強く抱きしめた。
「心配しないで!私は絶対負けない、どんなことされたって言われたって別れないよ!」
「いお…」
「私が絶対そばにいるから!ね、安心して」
だから、少しでも心や身体を楽にしてひとりで抱え込まないで。
「あー!」
私の声に暁斗くんがビクッとした。
「でも、暁斗くんが私と別れたいって思ったら…それは別れることになっちゃうのかな…別れないって私の希望だもんね、えっと…」
私がパニックになっていると、暁斗くんがハハッと声を出して笑った。
そしてその後に優しくキスをしてくれた。
「いおってやっぱバカ」
「な…なにを……!!」
「あのさ、俺が別れるって言うとまだ思ってんの?お前がもし別れたいって言っても別れてやんねぇよ」
あ、意地悪な笑顔だ。
でも見惚れちゃうほどカッコいい笑顔。
「俺言ったよな?一生離さないって」
「うん…」
「ほんとにいいのか?俺ん家、こんな変わってていおに嫌な思いさせてしまうと思う。それが俺は…」
「もう、それは無し」
「え?」
「私が一緒にいたいって思ってるの。だから、一緒にいさせて?家のことは関係ないよ」
私だってほんとはたくさん気になることがある。
そもそも私なんか暁斗くんに釣り合ってないし、身分も違うし、見た目も普通以下だし…
あ、自分で考えてて情けなくなってきた。
だけど…大事なことはそういうことじゃないよね?
「いお…ありがとう」
そう言って暁斗くんの顔が近づいてくる。
…ん??
「あー!!!」



