街はイルミネーションがキラキラ光って、カップルでいっぱい。
今日はクリスマスイヴ。
暁斗くんと離れてから迎える2回目のクリスマスイヴ。
「今年も綺麗だなぁ」
一緒にいた頃、毎年見に来ていたイルミネーションを離れてからもひとりで見に来ている。
【同じ場所に毎年一緒に来れるってすげー嬉しいことだなって思ってさ】
暁斗くんの言葉を思い出す。
ほんとだね。
毎年一緒に来れるってすごいことなんだって、改めて感じる。
早く…また一緒にこのイルミネーションが見たいな。
今、なにしてるのかな?
暁斗くんにもらったマフラーをぎゅっと抱きしめる。
ねぇサンタさん、、、奇跡が起きたりしないですよね?
なにかプレゼントがあったり…しないですよね??
柄にもなく、そんなことを考えてしまう。
「はぁー…」
白い息が寒さをあらわす。
そろそろ帰ろ。
その場を去ろうとしたとき
「やっと…見つけた」
あれ…??
私、、暁斗くんのこと考え過ぎて空耳がひどくなってる?
目を擦る。
視力も最近落ち着いてると思ってたけど、やっぱり劇的に悪くなってるようだ。
だって・・・
「いお、ただいま」
目の前にいるはずのない暁斗くんがいるから。
「なん…で、、、」
一歩ずつ暁斗くんが私に近づく。
「父さんのおかげ。俺たちがズルもせずほんとに連絡取ってないことをじいさんに言い続けてくれて、とうとうじいさんが許可出したんだ」
うそ…
「って言っても、明後日にはアメリカ帰って残りの期間はまた連絡も取れなくなるけどな」
涙が出る。
「なんで…ここって」
ここにいるのがわかったの?
「俺がいおのことでわからないこととかあると思ってんの?」
少し伸びた髪。
だけど変わらない優しくて意地悪な笑顔。
「いい子にしてた?俺のこと、どれぐらい考えた?」
私のほっぺに触れる暁斗くんの手。
寒さで冷たい。
だけど、すぐ暁斗くんの温もりを感じた。
「…まったく考えてないもん……」
「…あっそ」
相変わらず俺様だ。
「ほんとのこと言わねぇとキスしないよ?」
ほら、意地悪。
「……いっぱい考えてる。毎日考えてるもん」
「ははっ!そっか」
暁斗くんが笑う。
「でも、俺の方が絶対考えてるけどな」
そう言って暁斗くんはキスをした。
久しぶりに触れる暁斗くんの唇。
大好きな声。
大好きな温もり。
大好きな王子様。
会いたくてたまらなかった。
「暁斗くん、おかえり」
サンタさん、最高のプレゼントをありがとうございます。



