大嫌いな王子様 ー後編ー


暁斗くんが予約してくれたのは部屋に貸切露天風呂がある旅館。


体にバスタオルをぐるぐる巻きにして、出来るだけ暁斗くんと離れて露天風呂に入る。


「おい、そんな離れてたら一緒に入ってる意味ないだろ」

「いや無理です。これ以上は近づけません」


これはハードル高すぎるって!!!!


「…ったく」


暁斗くんの方を見るのも緊張でヤバイから後ろを向いていた。


ちゃぷんっ

すると、後ろからぎゅっと抱きしめられた。



「これぐらいはさせて?」


ヤバイヤバイヤバイ

もう、頭の中オーバーヒート状態。


なんとか温泉から上がり、浴衣を着る。



「いお…」

そして暁斗くんからのキス。。。


そして、私は限界を迎える。



ぷしゅーーーっっ


「いお!?」

オーバーヒートで、気絶した。(のぼせていたのもある)


一晩、看病させたのは言うまでもない。