「まぁ、また次の機会だね」
「暁斗くん、怒ってないかなぁ…」
「そんなことで怒る人じゃないでしょ。しかもその後観光とかしてんだし。まぁ、焦りなさんな」
もうすぐ伊織たちは遠距離恋愛になる。
「御曹司くん、いつ出発だっけ?」
「来週の火曜日卒業式で、その次の日には行っちゃうの」
あと1週間かぁ。
「伊織、なるべくたくさん御曹司くんと過ごしなよ?」
「うん、ありがとうみっちゃん。でも、このままずっと会えなくなるわけじゃないし。暁斗くんをちゃんと応援したいから、ワガママは言いたくないかな」
「それにね!みっちゃんと離れちゃうのもすごく寂しいんだよ!私、みっちゃんといっぱい遊びたい!」
これが、この子のすごい所。
「ワガママじゃないから。言うのも大事。私とはこれからも会うに決まってんでしょ?会うつもりなかったの?」
「会う!!会うよ!!会ってください!!」
もうすぐ、みんなそれぞれの道に進んでいく。
ーーーーーーーーーー
こっそり?(暁おとに土下座して)暁斗くんの卒業式に列席させてもらった。
私の卒業式は金曜日だから、その頃もう暁斗くんはいない。
「卒業生代表、皆実暁斗」
わぁ。。
さすが暁斗くん。
卒業生代表でスピーチするんだ……。
私は感動で泣いてしまう。
「おい、静かにしなさい」
ビクッ
泣いて鼻水をズルズルすすっていると、暁おとに怒られた。
それを見た飯田さんが横でクスクス笑っている。
「暁斗くん!!卒業おめでとう!!」
無事卒業式が終わり、門の前で待っていた。
「いお、泣いてたろ?」
「え!なんでわかったの!?」
「鼻水ズルズルしてんの、壇上から丸見え」
ギエーーッ!!恥ずかしい!!!!
「きみは本当に落ち着きがないな」
グサーッ!
暁おとも間髪入れずに攻撃してくる。
「暁斗、家で待ってる。少し伊織とゆっくりしてきなさい」
「あぁ。ありがとう」
最近、暁おとが伊織って呼んでくれることが増えてきた。
嬉しいな。
「暁斗くん!卒業生代表とか凄すぎるよ!!」
「別に普通だろ」
それは普通じゃないんだよー!
「門あたりが騒がしいと思ったらやっぱりあなたね」
「伊織〜。俺のために来てくれたのか〜?」
「金澤さん!佐伯くん!」
ふたりはこのまま優聖大学に進学を決めたみたい。
「ふたりも卒業おめでとう〜!!」
私は金澤さんに抱きついた。
「あなたもすぐ卒業なのよ?私たちの時でこのテンションって…心配なるわ」
「伊織〜俺にもハグ…ぐぇっ!」
私に抱きつこうとしていた佐伯くんは、暁斗くんに殴られていた。
「暁斗さん、いよいよ明日ですね」
「あぁ。しばらく行ってくるよ」
「皆実。いつでも俺を頼れよ」
「それはない」
わちゃわちゃする空間。
今は邪魔しちゃダメだな。
私はスーッと後ろに下がろうとした。
ガシッ
それを暁斗くんに止められた。
グイッ
そして肩を抱かれ、暁斗くんのそばに抱き寄せられた。
「俺のいない間、コイツを頼むわ。手が焼けるだろうけど…大事にしてやって」
暁斗くん…
「大丈夫!伊織、俺といっぱい遊ぼうな」
「佐伯とふたりは認めねぇ」
「私が女性としての振る舞いを1から教えてあげるわね。あなたガサツな所があるから」
えー!なんか怖いんだけど!!
「じゃーな。また3年後に」
暁斗くんと一緒に車に乗って、私たちは優聖学園を後にした。
「よかったの?明日お見送りに行かなくて」
「いいんだよ。残りの時間、伊織と少しでも多く過ごして欲しいし」
「あなたって…不器用よね」
「な、なんだよ!?」
「よければウチに来ない?卒業式の打ち上げ?的なものしましょう」
「は?いいのか?家に行って」
「お友達でしょ?私たち」
ここにも、少しずつ前に進んでいるふたりがー…。
ーーーーーーーーーーー
「飯田、悪いけどちょっと寄り道したい」
「かしこまりました。どちらに向かいましょうか?」
「母さんのとこ」
そっか。
「いおも来てほしい。いい?」
「もちろん」
明日出発だからお母さんの命日に行けないもんね。
「私はこちらで待っております」
飯田さんは車に残って、私と暁斗くんとでお墓まで向かった。
その間もずっと手を繋ぐ。
なんだろう。
明日からこうして触れることが出来ないのに
話すことさえ出来ないのに
なぜか言葉が出てこない。
なんで??
「なぁいお」
「うん?」
「来年からは俺が帰ってくるまで母さんのこと、いおにお願いしていい?和希と来てやってよ」
「もちろんだよ!!絶対来るね」
暁斗くんは嬉しそうに笑った。
お墓の前で手を合わせる。
暁斗くん、なにを思ってるかな?
お母さん
どうかアメリカでの暁斗くんの生活が
暁斗くんにとってかけがえのないもので、幸せに溢れていますように
見守っていてください。
「いお」
暁斗くんの声にハッとして目を開ける。
「いつまで目瞑ってんの」
また笑った。
ダメだよ、私頑張って。
「暁斗くん、怒ってないかなぁ…」
「そんなことで怒る人じゃないでしょ。しかもその後観光とかしてんだし。まぁ、焦りなさんな」
もうすぐ伊織たちは遠距離恋愛になる。
「御曹司くん、いつ出発だっけ?」
「来週の火曜日卒業式で、その次の日には行っちゃうの」
あと1週間かぁ。
「伊織、なるべくたくさん御曹司くんと過ごしなよ?」
「うん、ありがとうみっちゃん。でも、このままずっと会えなくなるわけじゃないし。暁斗くんをちゃんと応援したいから、ワガママは言いたくないかな」
「それにね!みっちゃんと離れちゃうのもすごく寂しいんだよ!私、みっちゃんといっぱい遊びたい!」
これが、この子のすごい所。
「ワガママじゃないから。言うのも大事。私とはこれからも会うに決まってんでしょ?会うつもりなかったの?」
「会う!!会うよ!!会ってください!!」
もうすぐ、みんなそれぞれの道に進んでいく。
ーーーーーーーーーー
こっそり?(暁おとに土下座して)暁斗くんの卒業式に列席させてもらった。
私の卒業式は金曜日だから、その頃もう暁斗くんはいない。
「卒業生代表、皆実暁斗」
わぁ。。
さすが暁斗くん。
卒業生代表でスピーチするんだ……。
私は感動で泣いてしまう。
「おい、静かにしなさい」
ビクッ
泣いて鼻水をズルズルすすっていると、暁おとに怒られた。
それを見た飯田さんが横でクスクス笑っている。
「暁斗くん!!卒業おめでとう!!」
無事卒業式が終わり、門の前で待っていた。
「いお、泣いてたろ?」
「え!なんでわかったの!?」
「鼻水ズルズルしてんの、壇上から丸見え」
ギエーーッ!!恥ずかしい!!!!
「きみは本当に落ち着きがないな」
グサーッ!
暁おとも間髪入れずに攻撃してくる。
「暁斗、家で待ってる。少し伊織とゆっくりしてきなさい」
「あぁ。ありがとう」
最近、暁おとが伊織って呼んでくれることが増えてきた。
嬉しいな。
「暁斗くん!卒業生代表とか凄すぎるよ!!」
「別に普通だろ」
それは普通じゃないんだよー!
「門あたりが騒がしいと思ったらやっぱりあなたね」
「伊織〜。俺のために来てくれたのか〜?」
「金澤さん!佐伯くん!」
ふたりはこのまま優聖大学に進学を決めたみたい。
「ふたりも卒業おめでとう〜!!」
私は金澤さんに抱きついた。
「あなたもすぐ卒業なのよ?私たちの時でこのテンションって…心配なるわ」
「伊織〜俺にもハグ…ぐぇっ!」
私に抱きつこうとしていた佐伯くんは、暁斗くんに殴られていた。
「暁斗さん、いよいよ明日ですね」
「あぁ。しばらく行ってくるよ」
「皆実。いつでも俺を頼れよ」
「それはない」
わちゃわちゃする空間。
今は邪魔しちゃダメだな。
私はスーッと後ろに下がろうとした。
ガシッ
それを暁斗くんに止められた。
グイッ
そして肩を抱かれ、暁斗くんのそばに抱き寄せられた。
「俺のいない間、コイツを頼むわ。手が焼けるだろうけど…大事にしてやって」
暁斗くん…
「大丈夫!伊織、俺といっぱい遊ぼうな」
「佐伯とふたりは認めねぇ」
「私が女性としての振る舞いを1から教えてあげるわね。あなたガサツな所があるから」
えー!なんか怖いんだけど!!
「じゃーな。また3年後に」
暁斗くんと一緒に車に乗って、私たちは優聖学園を後にした。
「よかったの?明日お見送りに行かなくて」
「いいんだよ。残りの時間、伊織と少しでも多く過ごして欲しいし」
「あなたって…不器用よね」
「な、なんだよ!?」
「よければウチに来ない?卒業式の打ち上げ?的なものしましょう」
「は?いいのか?家に行って」
「お友達でしょ?私たち」
ここにも、少しずつ前に進んでいるふたりがー…。
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「飯田、悪いけどちょっと寄り道したい」
「かしこまりました。どちらに向かいましょうか?」
「母さんのとこ」
そっか。
「いおも来てほしい。いい?」
「もちろん」
明日出発だからお母さんの命日に行けないもんね。
「私はこちらで待っております」
飯田さんは車に残って、私と暁斗くんとでお墓まで向かった。
その間もずっと手を繋ぐ。
なんだろう。
明日からこうして触れることが出来ないのに
話すことさえ出来ないのに
なぜか言葉が出てこない。
なんで??
「なぁいお」
「うん?」
「来年からは俺が帰ってくるまで母さんのこと、いおにお願いしていい?和希と来てやってよ」
「もちろんだよ!!絶対来るね」
暁斗くんは嬉しそうに笑った。
お墓の前で手を合わせる。
暁斗くん、なにを思ってるかな?
お母さん
どうかアメリカでの暁斗くんの生活が
暁斗くんにとってかけがえのないもので、幸せに溢れていますように
見守っていてください。
「いお」
暁斗くんの声にハッとして目を開ける。
「いつまで目瞑ってんの」
また笑った。
ダメだよ、私頑張って。



