————————————
〜♪
「はい」
「今大丈夫か?」
電話の相手は従兄弟である理香の父親。
「どうした、いきなり」
「暁斗のことを聞いた。アメリカ行きが決まったんだってな」
「…飯田からか?」
「噂だよ」
絶対、飯田だな。
(回想)
半月ほど前
「旦那様、暁斗坊っちゃまと伊織様についてなのですが…」
「今仕事中だぞ」
「重々承知しております。ですが…坊っちゃまのご様子を見ていますと胸が張り裂けそうで…」
「アイツ…最近どうだ?」
「別れた直後よりはお食事も取られていますが…以前に戻られたように多く話さず、笑わなくなってしまいました」
暁斗…
【父さん、いおと別れた】
【は…?】
【自分で決めたことなんだ。アメリカ行きもジジイからの条件もいおには話してない。父さんからも絶対言うなよ。飯田たちにもアメリカ行きのことは口止めした。ジジイの条件は飯田たちにも言わないでくれ】
アイツの覚悟だと思った。
「私も待ってるんだ。あの娘の入試が終わるまでは」
「伊織様の…ですか?」
「あぁ。ただでさえ別れたことだけでも辛いだろうに、さらに悩ますことを増やせば入試などに支障が出かねないだろう」
「アメリカ行きのことだけでも伊織様に…」
「もう少し待つんだ。いいな?」
(回想終了)
耐えきれず、入試が終わった瞬間飯田が連絡したんだろう。
アイツも私にではなくコイツに連絡するとは策士だな。
「そうだ。私と条件は全て同じだよ」
「は…?じゃあ、連絡取れないとことかもか?」
「あぁ」
「あの人は…どこまですれば気が済むんだ」
ほんとにな。。。
「なにか策はないのか?」
「事業についてはもう使えない。あの人に同じ手は2度通じないからな。だから…あの子たちがもしこの先も一緒にいることを決めたなら、3年間の間会うことや連絡を取れるよう精一杯やれることをするつもりだ」
「そうか…。それを聞いて安心したよ。若い子たちをこんなに苦しめるなんて…私にも出来ることがあれば。。」
「こうして心配してくれるだけで十分だ」
「3年もの間、音信不通だなんて酷過ぎる。私も協力出来ることを考え…ってうわっ!理香、なんだいきなりー…!!」
ガサガサッ
電話口から理香たちの声や物音などがすごい。
どうやら今の会話を理香に聞かれたらしいな。
私は通話終了のボタンを押した。
理香に聞かれるまでが飯田の計画か…?
「フッ……」
まさかな。
——————————————
「暁斗くん!暁おじは今どこにいるの!?日本!?外国!?」
「…は……?あきおじ…?日本??」
ダメだ、通じてない。
「お祖父さんは今日本にいるの?外国なの!?」
「…知らねぇ」
「じゃあ電話する」
「なっ…!!おまえ、くそジジイの番号まで知ってるのか!?」
今すぐに暁おじにキレたい。
暁斗くんをこんなに苦しめるなんて、許せない。
怒りや恐怖で手が震える。
その震える手でスマホを触っていると、そっと優しく手を添えてくれた。
「…ありがとな、いお。ほんとに…」
泣いて赤くなった目。
その目が優しく笑って私を見る。
「暁斗くん!!」
いきなりの私の大声にビックリしたのか、目を見開く暁斗くん。
「なんだよ!?」
全部言うんだ、自分の素直な気持ちを。
足掻くって決めたんだから。
暁斗くんの手をぎゅっと握った。
「暁斗くん、まだ私のこと好き!?」
「は!?なに言って…」
「好きか嫌いか、はっきり言って」
「それは……」
少し逸らしていた目線を私の方へ向けてくれた。
「…好きだよ。大好きだよ」
ぎゅう!!!
また暁斗くんに抱きついてしまった。
「えへへ!!じゃあ、別れる理由なんてないよね!!」
暁斗くんの気持ちを聞けて私の涙腺はまた崩壊。
「おまえ…3年間だぞ!?会えねぇし連絡も取れねぇ…俺ん家のしょーもない理由で。。いおにとってその3年が…俺のせいでいおの幸せがー……!」
むにっ!!
暁斗くんの両頬をつねった。
「な"にすん"…」
「私の幸せは私が決めることだよ!!暁斗くんが決めることじゃない」
暁おじのおかげで強くなれた気がする。
「私にとっての幸せは暁斗くんとこの先もずっと一緒にいれることだから。だから、暁斗くんがまだ私を好きなら別れたくない」
グイッ
「わっ…!」
ほっぺをつねっていた左腕を掴まれた。
「…いいんだな?いお、これがラストだぞ?」
あ…
「前もこのやり取りした」
「あの時とは意味がちげーんだよ!」
私はクスッと笑った。
「二言はありません」
「バカ…」
俺様暁斗くんになった。
「2度と離してやんねぇ…」
ゆっくりと暁斗くんの顔が近づく。
なんだか、右側から強烈な視線を感じるなぁ……
〜♪
「はい」
「今大丈夫か?」
電話の相手は従兄弟である理香の父親。
「どうした、いきなり」
「暁斗のことを聞いた。アメリカ行きが決まったんだってな」
「…飯田からか?」
「噂だよ」
絶対、飯田だな。
(回想)
半月ほど前
「旦那様、暁斗坊っちゃまと伊織様についてなのですが…」
「今仕事中だぞ」
「重々承知しております。ですが…坊っちゃまのご様子を見ていますと胸が張り裂けそうで…」
「アイツ…最近どうだ?」
「別れた直後よりはお食事も取られていますが…以前に戻られたように多く話さず、笑わなくなってしまいました」
暁斗…
【父さん、いおと別れた】
【は…?】
【自分で決めたことなんだ。アメリカ行きもジジイからの条件もいおには話してない。父さんからも絶対言うなよ。飯田たちにもアメリカ行きのことは口止めした。ジジイの条件は飯田たちにも言わないでくれ】
アイツの覚悟だと思った。
「私も待ってるんだ。あの娘の入試が終わるまでは」
「伊織様の…ですか?」
「あぁ。ただでさえ別れたことだけでも辛いだろうに、さらに悩ますことを増やせば入試などに支障が出かねないだろう」
「アメリカ行きのことだけでも伊織様に…」
「もう少し待つんだ。いいな?」
(回想終了)
耐えきれず、入試が終わった瞬間飯田が連絡したんだろう。
アイツも私にではなくコイツに連絡するとは策士だな。
「そうだ。私と条件は全て同じだよ」
「は…?じゃあ、連絡取れないとことかもか?」
「あぁ」
「あの人は…どこまですれば気が済むんだ」
ほんとにな。。。
「なにか策はないのか?」
「事業についてはもう使えない。あの人に同じ手は2度通じないからな。だから…あの子たちがもしこの先も一緒にいることを決めたなら、3年間の間会うことや連絡を取れるよう精一杯やれることをするつもりだ」
「そうか…。それを聞いて安心したよ。若い子たちをこんなに苦しめるなんて…私にも出来ることがあれば。。」
「こうして心配してくれるだけで十分だ」
「3年もの間、音信不通だなんて酷過ぎる。私も協力出来ることを考え…ってうわっ!理香、なんだいきなりー…!!」
ガサガサッ
電話口から理香たちの声や物音などがすごい。
どうやら今の会話を理香に聞かれたらしいな。
私は通話終了のボタンを押した。
理香に聞かれるまでが飯田の計画か…?
「フッ……」
まさかな。
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「暁斗くん!暁おじは今どこにいるの!?日本!?外国!?」
「…は……?あきおじ…?日本??」
ダメだ、通じてない。
「お祖父さんは今日本にいるの?外国なの!?」
「…知らねぇ」
「じゃあ電話する」
「なっ…!!おまえ、くそジジイの番号まで知ってるのか!?」
今すぐに暁おじにキレたい。
暁斗くんをこんなに苦しめるなんて、許せない。
怒りや恐怖で手が震える。
その震える手でスマホを触っていると、そっと優しく手を添えてくれた。
「…ありがとな、いお。ほんとに…」
泣いて赤くなった目。
その目が優しく笑って私を見る。
「暁斗くん!!」
いきなりの私の大声にビックリしたのか、目を見開く暁斗くん。
「なんだよ!?」
全部言うんだ、自分の素直な気持ちを。
足掻くって決めたんだから。
暁斗くんの手をぎゅっと握った。
「暁斗くん、まだ私のこと好き!?」
「は!?なに言って…」
「好きか嫌いか、はっきり言って」
「それは……」
少し逸らしていた目線を私の方へ向けてくれた。
「…好きだよ。大好きだよ」
ぎゅう!!!
また暁斗くんに抱きついてしまった。
「えへへ!!じゃあ、別れる理由なんてないよね!!」
暁斗くんの気持ちを聞けて私の涙腺はまた崩壊。
「おまえ…3年間だぞ!?会えねぇし連絡も取れねぇ…俺ん家のしょーもない理由で。。いおにとってその3年が…俺のせいでいおの幸せがー……!」
むにっ!!
暁斗くんの両頬をつねった。
「な"にすん"…」
「私の幸せは私が決めることだよ!!暁斗くんが決めることじゃない」
暁おじのおかげで強くなれた気がする。
「私にとっての幸せは暁斗くんとこの先もずっと一緒にいれることだから。だから、暁斗くんがまだ私を好きなら別れたくない」
グイッ
「わっ…!」
ほっぺをつねっていた左腕を掴まれた。
「…いいんだな?いお、これがラストだぞ?」
あ…
「前もこのやり取りした」
「あの時とは意味がちげーんだよ!」
私はクスッと笑った。
「二言はありません」
「バカ…」
俺様暁斗くんになった。
「2度と離してやんねぇ…」
ゆっくりと暁斗くんの顔が近づく。
なんだか、右側から強烈な視線を感じるなぁ……



