「暁斗くん、最近気持ちを言ってくれることとか笑ってくれるのが多くなったなぁと思って」
・・・・・
えっ!なんで沈黙!?
私をジッと見ながら黙り続ける暁斗くん。
少しして、やっと口を開いた。
「そう…なのかな」
あ…また暁斗くんが笑った。
すごく優しい笑顔。
「気持ちをちゃんと伝えたいと思うようになってたけど、俺ちゃんと出来てきてるんだな。よかった」
そんな風に思ってくれてたんだ。
「俺を変えたのはいおだよ」
完全に油断をしてて、いきなりの発言に嬉しさやドキドキとか色んな感情がおしよせる。
「な、なに言ってんの!?そんなわけないよ!」
照れ隠しでこんなことを言ってしまう。
私、素直じゃないなぁ。
ほんとはもっと素直に喜びたいのに。
「おまえのおかげで、変わりたいって思えたから」
色んな感情が込み上げて涙が出てきた。
「は!?なんで泣くんだよ!?」
私がいきなり泣き出したから焦ってる暁斗くん。
「だって…嬉しいんだもん……」
私を抱きしめて、ポンポンッと頭を撫でてくれる。
その温もりに心がすごく安心して穏やかになる。
「泣き虫の伊織チャンのために、今日も一緒に寝ましょうか」
「ふぇっ!?」
私は驚いて顔を上げた。
「いや?」
わかって聞いてる。
「べ、べつに…」
ほら、可愛くない私の返答。
あっそって言われそう。。
ガタッ
席を立った暁斗くん。
あ、待っ…
「行こ」
「うん」
テーブルの上を片付けて、私の部屋に向かった。
ーーーーーー
「テメェ、この1ヶ月なに聞いてたんだよ!」
「やっぱり自分の部屋に戻ってください〜!」
さっきの雰囲気は皆無。
部屋に戻ってから、寝る前に少し勉強をすることにして鬼コーチに化した暁斗くん。
絶対多重人格だ。
「しょーもねぇこと考えてねーで、とっととこの問題解け!」
うわっ!心の中までバレてる!!
———————————————
勉強合宿を終えて、帰る日となった。
「暁斗くん!大変お世話になりました!!そして、皆様にもたくさんたくさんお世話になりました!!!」
玄関で暁斗くんをはじめ、和希くん、飯田さん、牧さん、そして料理長に挨拶をした。
「伊織、いつでも来なさい。また一緒に料理しよう」
「はい!料理長のそばで勉強したいです!」
「伊織さん、いつでも帰ってきてくださいね」
「牧さん、いつも優しく支えてくださりありがとうございます」
ヤバイ、すごく寂しい。
晴たちの元に帰りたいけど、ここにも残りたい。
やっぱり欲深くなってるな、私。
「伊織〜!全然一緒に遊べなかっ…ぐぇっ!」
私に抱きつこうとした和希くんを暁斗くんが止めて、アイアンクロー?的な技をしてる。
「いお、行くか」
「うん!」
暁斗くんの家をあとにして、飯田さんに車を出してもらいアルバイト先まで送ってもらった。
「じゃーね!伊織。またあそぼ♪」
「頑張れよ」
暁斗くんと和希くんもついてきてくれた。
「ありがとう!!飯田さんもほんとにありがとうございます!!行ってきます♪」
この1ヶ月、色んな暁斗くんをたくさん知ることが出来て幸せだった。
大好き、暁斗くん。
ーーーーーーーーーーーー
「暁兄、今から行くの?」
「あぁ」
「伊織にはまだ言ってないんだろ」
「まだちゃんとわかってない状態で言っても困らせるだけだからな」
「そうだけどさ…」
ヴーッヴーッ
タイミング良く?俺のスマホが鳴った。
「はい。…わかりました。今から行きます」
電話を切る。
「暁兄!そんなの無視しろって!!」
「ありがとな、和希。大丈夫だから」
この1ヶ月、すげー幸せだった。
だからこそ、改めて確信を持つことが出来た。
いおと離れるなんてありえない。
「飯田、和希を送ったらそのまま会社向かってくれ」
「かしこまりました」
「俺もついていく!」
「ダメだ。言うこと聞け」
和希はそれ以上なにかを言ってくることはなく、ただすごく悔しそうな表情(かお)をしていた。
和希を送ってしばらくして会社に着いた。
「坊っちゃま…どうかおひとりで抱え込まないでください」
車から出ると、飯田がそう言ってきた。
「わかってるよ。ありがとう」
「私は死ぬまで暁斗坊っちゃまの味方です」
飯田…
「あはは!珍し。おまえがそんなこと言うの」
俺は照れてるのがバレないように後ろを向いた。
「ありがとな。じゃ、行ってくるわ」
「行ってらっしゃいませ。ここでお待ちしております」
会社に入り、エレベーターで高層階に向かう。
コンコンコンッ
「はい」
「暁斗です」
「入れ」
ガチャッ
「失礼します」
「ひとりで来たようじゃな」
「えぇ」
部屋にはくそジジイ、そして父さんもいた。
「覚悟が決まったということでいいな?」
「それは…俺との約束を守ってくれるってことだよな?」
「暁斗、口の利き方に気をつけるんじゃな」
「ちゃんと答えろ」
黙っていた父さんが立ち上がって俺のそばにやってきた。
「大丈夫だ、私が必ず守らせる」
父さん…
「ただ…本当にいいんだな?おまえの本音を聞きたいんだ」
いお
大好きだよ。
ずっとそばにいてほしい。
「はい。アメリカに行きます」
・・・・・
えっ!なんで沈黙!?
私をジッと見ながら黙り続ける暁斗くん。
少しして、やっと口を開いた。
「そう…なのかな」
あ…また暁斗くんが笑った。
すごく優しい笑顔。
「気持ちをちゃんと伝えたいと思うようになってたけど、俺ちゃんと出来てきてるんだな。よかった」
そんな風に思ってくれてたんだ。
「俺を変えたのはいおだよ」
完全に油断をしてて、いきなりの発言に嬉しさやドキドキとか色んな感情がおしよせる。
「な、なに言ってんの!?そんなわけないよ!」
照れ隠しでこんなことを言ってしまう。
私、素直じゃないなぁ。
ほんとはもっと素直に喜びたいのに。
「おまえのおかげで、変わりたいって思えたから」
色んな感情が込み上げて涙が出てきた。
「は!?なんで泣くんだよ!?」
私がいきなり泣き出したから焦ってる暁斗くん。
「だって…嬉しいんだもん……」
私を抱きしめて、ポンポンッと頭を撫でてくれる。
その温もりに心がすごく安心して穏やかになる。
「泣き虫の伊織チャンのために、今日も一緒に寝ましょうか」
「ふぇっ!?」
私は驚いて顔を上げた。
「いや?」
わかって聞いてる。
「べ、べつに…」
ほら、可愛くない私の返答。
あっそって言われそう。。
ガタッ
席を立った暁斗くん。
あ、待っ…
「行こ」
「うん」
テーブルの上を片付けて、私の部屋に向かった。
ーーーーーー
「テメェ、この1ヶ月なに聞いてたんだよ!」
「やっぱり自分の部屋に戻ってください〜!」
さっきの雰囲気は皆無。
部屋に戻ってから、寝る前に少し勉強をすることにして鬼コーチに化した暁斗くん。
絶対多重人格だ。
「しょーもねぇこと考えてねーで、とっととこの問題解け!」
うわっ!心の中までバレてる!!
———————————————
勉強合宿を終えて、帰る日となった。
「暁斗くん!大変お世話になりました!!そして、皆様にもたくさんたくさんお世話になりました!!!」
玄関で暁斗くんをはじめ、和希くん、飯田さん、牧さん、そして料理長に挨拶をした。
「伊織、いつでも来なさい。また一緒に料理しよう」
「はい!料理長のそばで勉強したいです!」
「伊織さん、いつでも帰ってきてくださいね」
「牧さん、いつも優しく支えてくださりありがとうございます」
ヤバイ、すごく寂しい。
晴たちの元に帰りたいけど、ここにも残りたい。
やっぱり欲深くなってるな、私。
「伊織〜!全然一緒に遊べなかっ…ぐぇっ!」
私に抱きつこうとした和希くんを暁斗くんが止めて、アイアンクロー?的な技をしてる。
「いお、行くか」
「うん!」
暁斗くんの家をあとにして、飯田さんに車を出してもらいアルバイト先まで送ってもらった。
「じゃーね!伊織。またあそぼ♪」
「頑張れよ」
暁斗くんと和希くんもついてきてくれた。
「ありがとう!!飯田さんもほんとにありがとうございます!!行ってきます♪」
この1ヶ月、色んな暁斗くんをたくさん知ることが出来て幸せだった。
大好き、暁斗くん。
ーーーーーーーーーーーー
「暁兄、今から行くの?」
「あぁ」
「伊織にはまだ言ってないんだろ」
「まだちゃんとわかってない状態で言っても困らせるだけだからな」
「そうだけどさ…」
ヴーッヴーッ
タイミング良く?俺のスマホが鳴った。
「はい。…わかりました。今から行きます」
電話を切る。
「暁兄!そんなの無視しろって!!」
「ありがとな、和希。大丈夫だから」
この1ヶ月、すげー幸せだった。
だからこそ、改めて確信を持つことが出来た。
いおと離れるなんてありえない。
「飯田、和希を送ったらそのまま会社向かってくれ」
「かしこまりました」
「俺もついていく!」
「ダメだ。言うこと聞け」
和希はそれ以上なにかを言ってくることはなく、ただすごく悔しそうな表情(かお)をしていた。
和希を送ってしばらくして会社に着いた。
「坊っちゃま…どうかおひとりで抱え込まないでください」
車から出ると、飯田がそう言ってきた。
「わかってるよ。ありがとう」
「私は死ぬまで暁斗坊っちゃまの味方です」
飯田…
「あはは!珍し。おまえがそんなこと言うの」
俺は照れてるのがバレないように後ろを向いた。
「ありがとな。じゃ、行ってくるわ」
「行ってらっしゃいませ。ここでお待ちしております」
会社に入り、エレベーターで高層階に向かう。
コンコンコンッ
「はい」
「暁斗です」
「入れ」
ガチャッ
「失礼します」
「ひとりで来たようじゃな」
「えぇ」
部屋にはくそジジイ、そして父さんもいた。
「覚悟が決まったということでいいな?」
「それは…俺との約束を守ってくれるってことだよな?」
「暁斗、口の利き方に気をつけるんじゃな」
「ちゃんと答えろ」
黙っていた父さんが立ち上がって俺のそばにやってきた。
「大丈夫だ、私が必ず守らせる」
父さん…
「ただ…本当にいいんだな?おまえの本音を聞きたいんだ」
いお
大好きだよ。
ずっとそばにいてほしい。
「はい。アメリカに行きます」



