「どうしてだって? ハッ。人間なんて、変わるんだよ。いつまでも昔のままな訳ねぇだろ」
こちらを見据える瞳は、氷のように冷たい。
「お前に話す理由なんかねぇけど、一応知り合いだったから話してやるよ」
私は、ゴクリと唾を飲み込む。
透くん、口調も態度も今までとは全然違って、まるで中の人が変わったみたい。
「俺が小学6年の時に母親が再婚してすぐ、双子の妹が生まれた。それ以来、家で……特に母親の再婚相手から邪険にされ、俺だけ邪魔者扱いされるようになった」
邪魔者扱い…… お母さんが再婚した当時のまだ幼い透くんを思うと、胸がチクリと痛んだ。
「家に居づらくて、中学に上がる頃から昼夜問わず街を出歩くようになった。むしゃくしゃすると片っ端からケンカして、その相手の中に進藤がいて。俺は不良グループに誘われた」
透くんに、そんな過去があったなんて……知らなかった。



