Devilの教え

「……痛い……」

 頬のズキズキが酷くなって涙が出そうになった。


 でもそれは心細さとか寂しさとか、そういう涙のような気もした。


 泣いちゃ負けだと思って見上げた夜空が滲《にじ》んで見える。


「……アスマァ……」

 思わず声に出したその名前の主は、


「泣くな、鬱陶しい」

 気配も感じさせず闇からヌッと現れた。


「アスマ!?」

「…………」

「アスマ!」

「うるせえ」