放課後の畳の部屋ーー校庭で自主練する生徒や、寮に帰る生徒の賑やかな声が遠くに聞こえる。俺は相変わらず座禅の修行を継続中。早朝にもしているけど、それだけじゃ足りない。俺は早く強くなって、士稀に追いつく。そして、母さんを守れる退魔師になるんだ。
姿勢を正す、目をつむる、力を抜いて呼吸する。なにかが、身体中を巡っているイメージ。ようやくそれを感じ取れるようになった。手を開くと、真ん中に小さな光の玉のようなものが見える。ここに霊力が集中している。
玉を大きくするイメージ。もっと、もっと霊力を巡らせるんだ。早く、たくさん。
シュゥゥゥゥゥ
(やべぇ、小さくなってる)
光が、しぼむように小さくなっていく。
(焦るな……冷静に、もう一度呼吸から)
グゥゥゥゥゥゥ
手のひらに向かって霊力が身体を巡る。じわじわと熱くなっていく。
光の玉をぐっ、と握ろうとすると、少しづつ少しづつ玉が大きくなっていく。
(これ、たぶんだけど、思いっきり手を開いたら玉が飛んでいくんだろうな)
以前、この玉が手から飛びだした時は無我夢中で覚えていないけどーー
(イメージ的には合ってる、はず……)
試しに、窓の外に向かってゆっくりと手を開いてみると、野球ボールほどの大きさの光が、ゆっくりと手から離れた。
「おそっ!」
そのままゆっくりと空に向かって浮遊し、しばらくしてシュウゥゥとしぼんで消えていった。
(対象に当たらなければ消えるってことか)
「わぁ! 祐くん、操れるようになったの?」
一緒に座禅修行をしている伊都が、窓の外を見て驚いている。
「おぅ。やっと、コツがつかめたみたいだ」
手のひらを閉じたり開いたりして伊都に見せると、伊都は目を輝かせていた。
「伊都は、どんな感じ?」
「ぼくもね、なんとなくだけど……」
伊都は人差し指を立たせて目をつむる。すると、指先がぼやぁと柔らかい光が灯った。
「おぉぉぉ!! すげーじゃん!!」
「へへっ、みんなに比べたらまだまだだけどね」
「あとね、最近、やよい先生に魔法陣の描き方を習ってるんだ」
「へぇ~」
「やよい先生は口寄せ(死者や神仏の霊を自身の体に降ろして憑依させ、その霊の意志や言葉を代わりに語る)ができるんだって。僕もやってみたいなぁ~」
「伊都はいつも憑かれてるから術を使わなくてもいいんじゃね?」
「自分の意志でやるのと憑かれるのは違うよ~。それとね、あとねーー」
伊都も自分なりに頑張ってるようで、修行の成果をうれしそうに話してくれた。
(俺ももっとがんばんなきゃな!)
姿勢を正す、目をつむる、力を抜いて呼吸する。なにかが、身体中を巡っているイメージ。ようやくそれを感じ取れるようになった。手を開くと、真ん中に小さな光の玉のようなものが見える。ここに霊力が集中している。
玉を大きくするイメージ。もっと、もっと霊力を巡らせるんだ。早く、たくさん。
シュゥゥゥゥゥ
(やべぇ、小さくなってる)
光が、しぼむように小さくなっていく。
(焦るな……冷静に、もう一度呼吸から)
グゥゥゥゥゥゥ
手のひらに向かって霊力が身体を巡る。じわじわと熱くなっていく。
光の玉をぐっ、と握ろうとすると、少しづつ少しづつ玉が大きくなっていく。
(これ、たぶんだけど、思いっきり手を開いたら玉が飛んでいくんだろうな)
以前、この玉が手から飛びだした時は無我夢中で覚えていないけどーー
(イメージ的には合ってる、はず……)
試しに、窓の外に向かってゆっくりと手を開いてみると、野球ボールほどの大きさの光が、ゆっくりと手から離れた。
「おそっ!」
そのままゆっくりと空に向かって浮遊し、しばらくしてシュウゥゥとしぼんで消えていった。
(対象に当たらなければ消えるってことか)
「わぁ! 祐くん、操れるようになったの?」
一緒に座禅修行をしている伊都が、窓の外を見て驚いている。
「おぅ。やっと、コツがつかめたみたいだ」
手のひらを閉じたり開いたりして伊都に見せると、伊都は目を輝かせていた。
「伊都は、どんな感じ?」
「ぼくもね、なんとなくだけど……」
伊都は人差し指を立たせて目をつむる。すると、指先がぼやぁと柔らかい光が灯った。
「おぉぉぉ!! すげーじゃん!!」
「へへっ、みんなに比べたらまだまだだけどね」
「あとね、最近、やよい先生に魔法陣の描き方を習ってるんだ」
「へぇ~」
「やよい先生は口寄せ(死者や神仏の霊を自身の体に降ろして憑依させ、その霊の意志や言葉を代わりに語る)ができるんだって。僕もやってみたいなぁ~」
「伊都はいつも憑かれてるから術を使わなくてもいいんじゃね?」
「自分の意志でやるのと憑かれるのは違うよ~。それとね、あとねーー」
伊都も自分なりに頑張ってるようで、修行の成果をうれしそうに話してくれた。
(俺ももっとがんばんなきゃな!)


