一通り準備をすませ、リビングに降りていくとママが朝ご飯を用意してくれていた。 「おはよう、杏ちゃん。」 「パパとダン兄は?」 「パパはさっそく仕事に行ってる。ダンは大学の下調べ。どこに転入するかまだ決めてないのよ。」 「ふーん。」 ダン兄の成績ならどこでも行けちゃうんだろうな、UCLAとか。 あたしはそんなことを考えながらママの焼いたパンケーキをほおばった。