それからあたし達は、食事して、メルローズで買い物して、夕方には帰った。 目が腫れちゃったあたしは、ずっとサングラスをはずさなくて、ザックにからかわれたりした。 前と変わらない態度。 でも「付き合ってる」って言葉だけで、いつもの倍は楽しくなる。 絡めた腕が嬉しい。 高田君と付き合ってた時にはない胸の高鳴り。 あたしにとっては、これが初めてのデートなのかもしれない。