俺には、昔から好きな幼なじみがいる。その子の名前は姫宮癒亜だ。

俺は誰とも関わりたくなくて、関わって来ようとするやつは威嚇していた。だが、癒亜は違ったんだ。俺がひとりでいようとすると、すぐ話しかけてくれた。そしてだんだん癒亜に惹かれていたんだ。だが、急に癒亜は居なくなった。調べると、引っ越したらしい。でもなんで?引っ越すなら俺に一言言ってくれれば良かったのに。なにか事情があったのか……?

考え出すと止まらなかった。そして女嫌いにもなり(癒亜は別)気づいたら俺は暴走族に入り、総長をしていた。

今の俺を知ったら癒亜は軽蔑するだろうな……

そう思うと、悲しくなった

でも、もしかしたら総長をやめた時に再会するかもしれない、とも思ってしまった。でも1番は―――

なんで突然引っ越したのか聞きたかった

そんなこんなで時が過ぎ、昨日父親に呼ばれた

『那雪。明日女性の編入生が那雪の隣の部屋に来るからな』

『……は?ざけんな。俺が女嫌いなの知ってるだろ。それに俺の部屋の隣じゃなくてもいいだろーが』

そう父親に毒づいた

『いいじゃないか。それにもしかしたら―――いや、これ以上は話さないでおこう。明日楽しみにしているといい』

と、よく分からないことを言う父親。

なんなんだよ。

そう思いながら部屋に帰った