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軽率に迷子になる刈谷。枯れ葉を踏みしめる足元がおぼつかない。
“フロント”って書かれた看板が指し示す方に来たはずなのに、チェックインをしたはずのコテージが見当たらない。ついでにさっきまであんなに周りにあったテントまで見えない。
あれ、違う星に転移された?
枯れ木と深緑の木が交互に並ぶ中、夕焼けになりそうな空を見上げる。
ベッドがくっついているのが“ちょっと嫌”って言ったこと、先輩に変に思われたかな……。罪悪感で、みぞおち辺りがちょっと痛い。
元々男の人が苦手な私が、初めて恋をしただけで十分なはずなのに。先輩の甘い言葉にふれる度、淡い恋よりも、もっとずっと先を求めそうになるんだ。
もっと深い恋を知るのも怖い。憂先輩に優しくされてるからって、うぬぼれて甘えそうになる自分も怖い。
全ての初めてが怖いことにかこつけて、本当は先輩に振られるリスクが一番怖いと思っている私。
これって、世間一般の人間と一緒の感覚だよね?
いつも通り自分は宇宙人だからと、一般の人よりもハードルを下げて、小さな幸せに満足していればよかったのだ。



