「怖がる爽ちゃんをちょっと期待しとったのに。」
「うぇっ!?」
「俺がいないと駄目な爽ちゃんでええのに。」
「なっ、わ、私はもう、いい年した人間ですからっ!」
「ならジェイソン出たら、俺のコートの中に埋もれに来てな?」
っんな。
そりゃ先輩の胸に埋もれるくらいには小さい私ですけれど。私だって最前線でジェイソンには応戦したいんですよ?
「先輩って、もしかして、シスコン…?」
「“りっくん”どこいった?」
「り、りっくんって、もももしかして、」
「それを言うなら、爽コンやな。」
「え?」
「爽ちゃんコンプレックス。」
「…………」
そこはシスコンでいいと思うんですよ、先輩。私のこと妹みたいだって言ったじゃないですか。
また宇宙人に勘違いされますって。
憂先輩に翻弄される私。翻弄するのを素でやってくる先輩。私が苦しくても、先輩からすれば私を楽しませようとしてくれているだけなのかもしれない。
先輩の期待に、応えなきゃ。
昨日のキスのことをなかったことにしたい、先輩の期待に。



