こっから先ははじめてだから

「実は最近大輪田くん、イメチェンしたんだよ?」

「え?そうなの??」

「うん!黒縁眼鏡をオシャレ眼鏡に変えちゃって、髪型もイケメン風にしてね?」

「そうそう、けっこう噂になってるよ。うちの後輩も、わざとパソコン壊れたふりして大輪田君呼んでたし。」

「そうなんだぁ。」


そっかぁ。大輪田君が元気そうで安心したよ。

        
今来たばかりの水餃子を、醤油酢につけて一口で頬張る。皮がもちもちで、肉汁がほどよく口の中に広がる。


唇がテカテカになってそうだから、おしぼりで唇を拭いた。ふと今日のトップニュースを思い出す。


「……あのさあ。付き合ってない男の人が女性にキスするのって、どういう時なの?」


私が何気なく聞けば、まゆゆとぱるるんが二人して顔を見合わせる。


「刈谷から恋バナって珍しくない?」

「あれでしょ。酔ってるかヤりたいと思った時じゃない?」

「ひどい二択で言葉もないよ、まゆゆ。」


あっはっはと大口を開けて笑うまゆゆ。


まゆゆは酔った勢いで同期の池駒(いけごま)君とやっちゃったらしく、そのまま付き合うことになったんだってさ。