こっから先ははじめてだから


私よりも率先して私の下着を見ている先輩。あの、どうみればいいんですか?


「あ、俺のこと、やばい人や思てみとる?」      
  
「ふぇ?!ええと、ちょっとやばい人ですね。」

「やばくてごめん。もの珍しくって。うっかり変態晒したわあ。」


そんなコンビニの店内には、若そうなカップルがいて。もう少し離れた向こうで情事の必須アイテムを選んでいるから。すぐに視線をそらした。


「ちょっと爽ちゃん、顔赤いなあ。熱あるんちゃう?」


額に貼り付けられた先輩の手が、刈谷の温度を測る。

心地いい先輩の手の感触。額から頬へと手が落ちてきて、さらに私の顔で体温を測る。


「やっぱ顔、ちっちゃ。」


私の顔を、憂先輩の大きな手のひらが覆う。


「あ、あそばれてます?」
「ふふっ、あそんでます。」


その手が顔から離れれば、眉を下げて微笑む先輩がそこにいるから。また顔が熱くなって、でも頑張って先輩と同じように微笑んでみせた。