こっから先ははじめてだから


仕事と私情を一緒にしたくない気持ち、分かるよ。特に先輩は、くっきりと境界線つけたい人だもんね。


でもね、恋愛初心者で不安だらけの私には、いつか別れるための予防線を張られているんじゃないかって、そう思えてしまうんですよ。


好きな人と付き合うって、こんなにも敏感に震えるもんなんだね。


全くお腹は空かないけれど、仕事中お腹が鳴ってもいけないと、震える脚で自販機にあるコンポタを買った。


社内の自販機にコンポタなんてものがあって良かったよ。





家に帰れば、宅配ボックスに荷物が届いており、福島の実家からのお米とお酒が入っていた。


福島の父と母は農家を営んでおり、すでに還暦を迎えている。私には姉が一人いて、年が11歳と大きく離れている。


姉は、昔は優等生で医学の道を目指していたけれど、いつからがタガが外れて、今では海外のダンサーを夢見てニューヨークにいるらしい。


私は不思議系で、姉は自由奔放主義。そんな自由奔放な姉には、特に可愛がってもらった記憶はない。
    

だから先輩の甘さを知ってからというもの、どうしようもなく中毒になりかけてしまったのだ。



実家からの段ボールを開けてみれば、そこにはお米10キロと、仁井田本家の『たまござけ』が入っていた。


週末祖父の一周忌で実家に帰るにも関わらず。わざわざ重いお米とお酒を送ってくれる父と母には感謝感謝だ。