「そういえば刈谷さん!今度家煎君主催の飲み会行くんだって?」
「うぇっ!?い、いえ、私は、」
「こないだの合同会じゃ全然喋れなかったし、私も行こうかなって思ってるの!よろしくね!」
「い、いや。あの私は、」
「家煎君、刈谷さん来るのすっごい楽しみにしてたよ?早速狙われてるけど、あれはオススメしないなあ〜。」
このタイミングで、その話。
家煎さんって仕事が早すぎる。まだ午前中に出た話しじゃなかった?
まずいよなと先輩に向けられない自分の顔がオートマチックにこわばれば。前からカタリと器がぶつかる音が鳴った。
「その飲み会って、いつ?」
「え?」
「その飲み会って、いつですか?」
憂先輩が、私を一瞥してからすぐに古馬都さんに目を向ける。
「来月初めの金曜日。あ、憂君も来る?ってこないかあ。」
「……ええ、俺は行きませんよ。」
そのまま再び視線を落とした先輩。どう聞いても、声のトーンが不機嫌そう。
どうしよう。来月初めの金曜は確かに私が空いている日。先輩とも電話で話していた日だ。
でも私ありきの飲み会じゃなくって、これは水樹さんが朋政課長と飲みたい一心で開催されるものなのに。



