思っていた通りだが、廃工場の中は何もなかった。
完全にダミーだな。
「何処かに、地下に通じる道があるんでしょうね」
「あぁ、まずはそれを探さないと…」
敵の姿を見つけないことには、無双のしようがないからな。
すると、ルリシヤが。
「ルレイア先輩、ここの床」
「おぉ、ルリシヤ…。ナイスです」
さすがの嗅覚である。
ルリシヤの指差す床は、そこだけ僅かに色が違っていた。
ぽい。それっぽいじゃないか。
多分この下だろうな。
「開けてみるか?開けたらドカンなんてことになったら…」
「でも開けないことには中に入れませんしね」
こういうときは、あれだ。
誰かに囮になってもらえば良いんだ。
「よし、じゃオルタンス。あなたちょっと、これ開けてみてください」
「俺が?」
「えぇ、俺達離れてるんで。これで爆発してもあなたが爆死するだけで俺達は無事ですしね」
「…鬼だな、お前…」
ルルシーがぽつりと呟いていた。だって他にどうするのさ。
爆薬仕掛けて爆破しても良いけどさ。そしたら向こうに襲撃がばれるし。
普通だったら、そんな捨て駒になるのは嫌だと言うところだろうが。
「成程、分かった。やってみよう」
オルタンスは馬鹿なので、あっさりと引き受けた。
ナイス馬鹿。
「オルタンス殿、何もあなたが行くことは…。それなら私が」
ルシェは止めようとしたが、オルタンスは平然として答えた。
「別に構わない。ルレイアの頼みだしな…。それよりルレイア、代わりと言ってはなんだが、もし俺が死んだら…頼みがある」
「何ですか?」
聞いてやらんこともないぞ。本当に死ぬならな。
「葬式に来てくれ」
「祝辞を述べた上で、クラッカー鳴らしてあげますよ」
「ありがとう。賑やかで楽しそうだ」
ルルシーは、えぇ…みたいな顔をしていた。
ルシェも同様。
オルタンスは、何故か満足そうだった。
「じゃ、開けるぞ」
何の躊躇いもなく、爆弾が仕掛けられているかもしれない床を、強引にひっぺがす。
すると。
「…」
「…」
…何も起きない。
「…クラッカーはお預けだな…」
「…何で、ちょっと残念そうなんだ…」
ちっ。爆破はなかったか。惜しかったな。
案の定、床の下には階段が続いていた。
ここが…『愛国清上会』の秘密基地か。
こんなところに潜んでいるとは。正真正銘の地下組織って奴だな。
このドブネズミ共め。
「さてルルシー。無双タイムですよ」
「…言っても無駄だとは思うが、程々にしろよ」
「えへへー」
「照れるな」
程々に…させてくれれば良いが。
させてくれないと思うんだよね。多分。
ルリシヤだって、親友の仇討ちに燃えてるし。
「…このルレイア・ティシェリーを敵に回したこと…後悔させてあげますよ」
『愛国清上会』とやら。何者かは知らないが。
死神のお迎えだ。
完全にダミーだな。
「何処かに、地下に通じる道があるんでしょうね」
「あぁ、まずはそれを探さないと…」
敵の姿を見つけないことには、無双のしようがないからな。
すると、ルリシヤが。
「ルレイア先輩、ここの床」
「おぉ、ルリシヤ…。ナイスです」
さすがの嗅覚である。
ルリシヤの指差す床は、そこだけ僅かに色が違っていた。
ぽい。それっぽいじゃないか。
多分この下だろうな。
「開けてみるか?開けたらドカンなんてことになったら…」
「でも開けないことには中に入れませんしね」
こういうときは、あれだ。
誰かに囮になってもらえば良いんだ。
「よし、じゃオルタンス。あなたちょっと、これ開けてみてください」
「俺が?」
「えぇ、俺達離れてるんで。これで爆発してもあなたが爆死するだけで俺達は無事ですしね」
「…鬼だな、お前…」
ルルシーがぽつりと呟いていた。だって他にどうするのさ。
爆薬仕掛けて爆破しても良いけどさ。そしたら向こうに襲撃がばれるし。
普通だったら、そんな捨て駒になるのは嫌だと言うところだろうが。
「成程、分かった。やってみよう」
オルタンスは馬鹿なので、あっさりと引き受けた。
ナイス馬鹿。
「オルタンス殿、何もあなたが行くことは…。それなら私が」
ルシェは止めようとしたが、オルタンスは平然として答えた。
「別に構わない。ルレイアの頼みだしな…。それよりルレイア、代わりと言ってはなんだが、もし俺が死んだら…頼みがある」
「何ですか?」
聞いてやらんこともないぞ。本当に死ぬならな。
「葬式に来てくれ」
「祝辞を述べた上で、クラッカー鳴らしてあげますよ」
「ありがとう。賑やかで楽しそうだ」
ルルシーは、えぇ…みたいな顔をしていた。
ルシェも同様。
オルタンスは、何故か満足そうだった。
「じゃ、開けるぞ」
何の躊躇いもなく、爆弾が仕掛けられているかもしれない床を、強引にひっぺがす。
すると。
「…」
「…」
…何も起きない。
「…クラッカーはお預けだな…」
「…何で、ちょっと残念そうなんだ…」
ちっ。爆破はなかったか。惜しかったな。
案の定、床の下には階段が続いていた。
ここが…『愛国清上会』の秘密基地か。
こんなところに潜んでいるとは。正真正銘の地下組織って奴だな。
このドブネズミ共め。
「さてルルシー。無双タイムですよ」
「…言っても無駄だとは思うが、程々にしろよ」
「えへへー」
「照れるな」
程々に…させてくれれば良いが。
させてくれないと思うんだよね。多分。
ルリシヤだって、親友の仇討ちに燃えてるし。
「…このルレイア・ティシェリーを敵に回したこと…後悔させてあげますよ」
『愛国清上会』とやら。何者かは知らないが。
死神のお迎えだ。


