「いるんでしょう?グリーシュに入れ知恵したど阿呆が。そいつの名前を教えてください」
「『彼ら』の…ことですよね」
…『彼ら』?
少年君は暗い顔で答えた。
「僕達も…詳しくは知らされていませんが…」
「構いませんよ。知っているところだけでも話してくれれば」
どうせ、こんな末端の構成員が知っている情報なんてたかが知れてる。
そんなことは俺も分かっている。
「その『彼ら』とやらがグリーシュに入れ知恵したんですか」
「…はい」
「『彼ら』ってのは…何でしょうねぇ。仮称ですか」
「…『愛国清上会』」
…あ?
「『愛国清上会』?それが『彼ら』の名前ですか」
「本人達は…そう名乗ってました」
…ふーん。
『愛国清上会』ねぇ。センスの欠片もない名前だなおい。
「アイズ、聞いたことあります?そんな組織」
「…ないね。一応…調べてみる」
そんな名前のマフィアか?それとも…。
…ともかく、そいつらがグリーシュに入れ知恵していたと。
「化学兵器をグリーシュに勧めたのもそいつらですね?」
「はい…。『愛国清上会』が技術者を派遣してくれて…その人達が造りました」
…やっぱりな。
ポンコツグリーシュ君のポンコツな頭で考え付くはずがないと思ったら、案の定。
「…ルリシヤを裏切れって入れ知恵したのも、もしかしたらその『愛国清上会』なのかもしれませんね」
「…」
ルリシヤは唇を噛み締めていた。
グリーシュは、自分の代わりに『愛国清上会』なんて得体の知れない組織を選んだ。
そう思うと、やりきれないのだろう。
そりゃそうだよなぁ。俺だって、ルルシーが俺の代わりに妙な組織を連れてきたら…悲しくて、ルルシーを拉致監禁して鳥籠の中に閉じ込めてしまうだろう。
相棒が自分以外のパートナーを選ぶってのは、それだけ悲しいのだ。
「裏切れって…。じゃあ、ルニキスさん…。ルニキスさんは、やっぱり裏切った訳じゃなかったんですね。あなたが裏切ったんじゃなくて、グリーシュさんが裏切ったんですね?」
「…それは」
「『セント・ニュクス』の皆がそう噂してます。グリーシュさんは、裏切ったのはルニキスさんだって言ってるけど…。本当はルニキスさんが裏切ったんじゃなくて、グリーシュさんが裏切ったんだって」
「…」
ルリシヤは答えなかった。自分が裏切られたなどと、かつての仲間に言いたくないのだろうが…。
成程ね。『セント・ニュクス』の中でも噂が立っていたんだ。
「その通りですよ、少年。ルリシヤは裏切ったんじゃなくて裏切られた。お宅のリーダーにね。俺が言えた義理じゃないですが、とんだ悪党ですよ、お宅のリーダーは」
「…!」
「ルレイア先輩!そんなことは…」
言わないで欲しいね。はいはい。
「分かってますよ。とにかく、俺達がやるべきことは一つです」
「…そうだな」
俺達が聞かなければならないのは、グリーシュに入れ知恵した奴の正体。
それと、もう一つ。
「…頼む、知っているなら教えてくれ。グリーシュを止める為に」
「…ルニキスさん」
「『セント・ニュクス』は…グリーシュは、何処で化学兵器を造っている?お前達の拠点は、今何処にあるんだ?」
「…それは…」
「『彼ら』の…ことですよね」
…『彼ら』?
少年君は暗い顔で答えた。
「僕達も…詳しくは知らされていませんが…」
「構いませんよ。知っているところだけでも話してくれれば」
どうせ、こんな末端の構成員が知っている情報なんてたかが知れてる。
そんなことは俺も分かっている。
「その『彼ら』とやらがグリーシュに入れ知恵したんですか」
「…はい」
「『彼ら』ってのは…何でしょうねぇ。仮称ですか」
「…『愛国清上会』」
…あ?
「『愛国清上会』?それが『彼ら』の名前ですか」
「本人達は…そう名乗ってました」
…ふーん。
『愛国清上会』ねぇ。センスの欠片もない名前だなおい。
「アイズ、聞いたことあります?そんな組織」
「…ないね。一応…調べてみる」
そんな名前のマフィアか?それとも…。
…ともかく、そいつらがグリーシュに入れ知恵していたと。
「化学兵器をグリーシュに勧めたのもそいつらですね?」
「はい…。『愛国清上会』が技術者を派遣してくれて…その人達が造りました」
…やっぱりな。
ポンコツグリーシュ君のポンコツな頭で考え付くはずがないと思ったら、案の定。
「…ルリシヤを裏切れって入れ知恵したのも、もしかしたらその『愛国清上会』なのかもしれませんね」
「…」
ルリシヤは唇を噛み締めていた。
グリーシュは、自分の代わりに『愛国清上会』なんて得体の知れない組織を選んだ。
そう思うと、やりきれないのだろう。
そりゃそうだよなぁ。俺だって、ルルシーが俺の代わりに妙な組織を連れてきたら…悲しくて、ルルシーを拉致監禁して鳥籠の中に閉じ込めてしまうだろう。
相棒が自分以外のパートナーを選ぶってのは、それだけ悲しいのだ。
「裏切れって…。じゃあ、ルニキスさん…。ルニキスさんは、やっぱり裏切った訳じゃなかったんですね。あなたが裏切ったんじゃなくて、グリーシュさんが裏切ったんですね?」
「…それは」
「『セント・ニュクス』の皆がそう噂してます。グリーシュさんは、裏切ったのはルニキスさんだって言ってるけど…。本当はルニキスさんが裏切ったんじゃなくて、グリーシュさんが裏切ったんだって」
「…」
ルリシヤは答えなかった。自分が裏切られたなどと、かつての仲間に言いたくないのだろうが…。
成程ね。『セント・ニュクス』の中でも噂が立っていたんだ。
「その通りですよ、少年。ルリシヤは裏切ったんじゃなくて裏切られた。お宅のリーダーにね。俺が言えた義理じゃないですが、とんだ悪党ですよ、お宅のリーダーは」
「…!」
「ルレイア先輩!そんなことは…」
言わないで欲しいね。はいはい。
「分かってますよ。とにかく、俺達がやるべきことは一つです」
「…そうだな」
俺達が聞かなければならないのは、グリーシュに入れ知恵した奴の正体。
それと、もう一つ。
「…頼む、知っているなら教えてくれ。グリーシュを止める為に」
「…ルニキスさん」
「『セント・ニュクス』は…グリーシュは、何処で化学兵器を造っている?お前達の拠点は、今何処にあるんだ?」
「…それは…」


