そのとき、俺はふと妙案を思い付いた。
「どうせなら、皆で競争しましょうか。100メートル勝負」
我ながら、これは面白い試みだ。
「何だと?競争?」
「あらルルシー、自信ありませんか?」
「…別にそういう訳じゃねぇよ」
「なら良いじゃないですか」
別に勝ったから、負けたからって何かある訳じゃない。
純粋に、お遊びだ。
「分かった。受けて立つ」
そう来なくちゃ。
「ルリシヤ、シュノさんもやるでしょう?」
「別に良いが…泳法はクロール固定か?」
まぁ、クロールが一番ベーシックな印象はあるが。
俺も一番得意なのはクロールだし。
「いや、自由形で良いですよ。皆さん好きなように」
「そうか。それは助かる。俺は背泳ぎしか出来ないからな」
「!?」
ルルシーがぎょっとしていた。
「…何で背泳ぎだけ?」
「え?クロールや平泳ぎやバタフライだと、顔がもろに水に漬かるから、仮面取れそうで」
成程。それは仕方ないな。
「…取れよ…」
ルルシーはそう呟いていたが、俺はルリシヤの気持ちが分かるぞ。
取ったら駄目なんだよ。ルリシヤのアイデンティティだからな。
「シュノさんは?やりますよね」
「うん。私は平泳ぎにするわ」
シュノさんは快諾。そうか、シュノさん平泳ぎ派か。
俺、あんまり平泳ぎ得意じゃないんだよな。
やっぱり俺はクロールにしよう。ルルシーも多分クロール。
すると。
「何やら楽しそうなことやってるね」
「あ、アイズ」
アリューシャの引率のアイズが、プールサイドにやって来た。
「アイズ、お前…アリューシャは?」
「あそこ」
アイズの指差した先には、流れるプールがあった。
アリューシャはでっかい浮き輪をつけて、腕にもアームリングをつけて、ビート板を抱いて、流されていた。
「ひゃっはー!流れるアリューシャ~♪流しアリューシャ~♪桃~♪そうめん~♪」
「馬鹿かよ…あいつは…」
ルルシーが、天を仰いでそう呟いていた。
大変楽しそうで何よりである。
あれだけ色々つけてたら、いくらアリューシャと言えどそう簡単には溺れまい。
「アイズも競争します?皆で競争しようって話してたんです」
「ん?いや、私は遠慮しておくよ。君達ほど泳ぐの得意じゃないからね」
あら、残念。
「代わりに、審判してあげる。良い?」
「お、ありがとうございます。じゃあ頼みますね」
有り難や。審判アイズ。
「はい、じゃあ皆位置についてね」
「ふっふっふ。負けませんよ~ルルシー」
「言ってろ。耄碌してないのは自分だけだと思うなよ?」
良いね。そう来なくちゃ。
俄然やる気が出てきた。
「…よーい…スタート!」
アイズのスタートコールで、俺達は一斉に泳ぎ始めた。
「どうせなら、皆で競争しましょうか。100メートル勝負」
我ながら、これは面白い試みだ。
「何だと?競争?」
「あらルルシー、自信ありませんか?」
「…別にそういう訳じゃねぇよ」
「なら良いじゃないですか」
別に勝ったから、負けたからって何かある訳じゃない。
純粋に、お遊びだ。
「分かった。受けて立つ」
そう来なくちゃ。
「ルリシヤ、シュノさんもやるでしょう?」
「別に良いが…泳法はクロール固定か?」
まぁ、クロールが一番ベーシックな印象はあるが。
俺も一番得意なのはクロールだし。
「いや、自由形で良いですよ。皆さん好きなように」
「そうか。それは助かる。俺は背泳ぎしか出来ないからな」
「!?」
ルルシーがぎょっとしていた。
「…何で背泳ぎだけ?」
「え?クロールや平泳ぎやバタフライだと、顔がもろに水に漬かるから、仮面取れそうで」
成程。それは仕方ないな。
「…取れよ…」
ルルシーはそう呟いていたが、俺はルリシヤの気持ちが分かるぞ。
取ったら駄目なんだよ。ルリシヤのアイデンティティだからな。
「シュノさんは?やりますよね」
「うん。私は平泳ぎにするわ」
シュノさんは快諾。そうか、シュノさん平泳ぎ派か。
俺、あんまり平泳ぎ得意じゃないんだよな。
やっぱり俺はクロールにしよう。ルルシーも多分クロール。
すると。
「何やら楽しそうなことやってるね」
「あ、アイズ」
アリューシャの引率のアイズが、プールサイドにやって来た。
「アイズ、お前…アリューシャは?」
「あそこ」
アイズの指差した先には、流れるプールがあった。
アリューシャはでっかい浮き輪をつけて、腕にもアームリングをつけて、ビート板を抱いて、流されていた。
「ひゃっはー!流れるアリューシャ~♪流しアリューシャ~♪桃~♪そうめん~♪」
「馬鹿かよ…あいつは…」
ルルシーが、天を仰いでそう呟いていた。
大変楽しそうで何よりである。
あれだけ色々つけてたら、いくらアリューシャと言えどそう簡単には溺れまい。
「アイズも競争します?皆で競争しようって話してたんです」
「ん?いや、私は遠慮しておくよ。君達ほど泳ぐの得意じゃないからね」
あら、残念。
「代わりに、審判してあげる。良い?」
「お、ありがとうございます。じゃあ頼みますね」
有り難や。審判アイズ。
「はい、じゃあ皆位置についてね」
「ふっふっふ。負けませんよ~ルルシー」
「言ってろ。耄碌してないのは自分だけだと思うなよ?」
良いね。そう来なくちゃ。
俄然やる気が出てきた。
「…よーい…スタート!」
アイズのスタートコールで、俺達は一斉に泳ぎ始めた。


