『うぅ…ルルシーさん…』
「…どうした、ルヴィア」
電話越しのルヴィアの声は、いつぞや「嫁が里帰りしたんです…」って相談してきたときのそれと同じ。
もうこの声だけで、何があったのか大体予想がつく。
どうせまた嫁関連。
むしろそれ以外の用件を相談されたこと自体がそんなにない。
『うちに…嫁の友達が来てるんです…。ミルミルって子…』
「あぁ…」
ミルミルって言ったら…あの、独特の喋り方する子だよな。
ルアリスやヴァルタと一緒に来たんだろうな。
「その子がどうしたんだ?」
『…フューニャとお喋りしてて、俺が入れないんです』
「…」
泣きそうなところ、悪いのだけど。
それ…しょうがないのでは?
だって、友達が来たんだろ?そりゃ友達と喋りたいよ。
すると、俺の横で通話を盗み聞きしていたルレイアが。
「成程、それであなた今、嫁に捨てられてる訳ですね」
『…!』
この馬鹿。馬鹿ルレイア。
また要らんことを。
電話の向こうで、ルヴィアが愕然としている姿が見える。
「落ち着けルヴィア、別に捨てられた訳じゃ」
「無理無理。今頃お宅の嫁、あなたの悪口で盛り上がってるところでしょうよ。『うちの旦那ったらとんでもない下手くそで、しかも役立たずなのよ~』、『あらそうなの?じゃ、もう外注したら?』みたいな」
『…!!』
「ルレイア馬鹿、黙ってろ!」
「いやん」
べしっ、とルレイアをはたく。気色悪い声を出すな。
お前が要らんことを言うせいで、またルヴィアが。
「良いか、全部ルレイアの妄想だ、戯言なんだ。本気にするんじゃ…」
『…ミルミルって子が、うちのフューニャにセクハラするんです』
「…」
…うん。いきなり何の話?
人ん家の嫁へのセクハラ被害を俺に報告されても。
『俺の許可なく胸を触って…俺が役立たずだとか、ぐずっ、フューニャも俺が下手くそだって言ってたんです』
「…」
…そりゃ…何て言うか。
…気の毒だな、ルヴィア。
俺、この場合どう言って慰めれば良いの?
とりあえず、後でルレイアはもう一回ひっぱたいとこう。
「それはお可哀想に~、ルヴィアさん。あなた嫁に捨てられたんですね」
「ばっ…お前」
またルレイアが余計なことを言うものだから、ルヴィアは。
「る、ルヴィア落ち着け。別に捨てられてなんて…」
『…ルルシーさん』
「…何だ?」
『俺、今すぐ公園に行って…段ボールの中に入って、拾ってくれる人を待とうと思います』
「落ち着けルヴィア。正気に戻れ」
子犬じゃないんだから。
本当ルレイアが馬鹿。
もう、頭痛くなってきた。
「…どうした、ルヴィア」
電話越しのルヴィアの声は、いつぞや「嫁が里帰りしたんです…」って相談してきたときのそれと同じ。
もうこの声だけで、何があったのか大体予想がつく。
どうせまた嫁関連。
むしろそれ以外の用件を相談されたこと自体がそんなにない。
『うちに…嫁の友達が来てるんです…。ミルミルって子…』
「あぁ…」
ミルミルって言ったら…あの、独特の喋り方する子だよな。
ルアリスやヴァルタと一緒に来たんだろうな。
「その子がどうしたんだ?」
『…フューニャとお喋りしてて、俺が入れないんです』
「…」
泣きそうなところ、悪いのだけど。
それ…しょうがないのでは?
だって、友達が来たんだろ?そりゃ友達と喋りたいよ。
すると、俺の横で通話を盗み聞きしていたルレイアが。
「成程、それであなた今、嫁に捨てられてる訳ですね」
『…!』
この馬鹿。馬鹿ルレイア。
また要らんことを。
電話の向こうで、ルヴィアが愕然としている姿が見える。
「落ち着けルヴィア、別に捨てられた訳じゃ」
「無理無理。今頃お宅の嫁、あなたの悪口で盛り上がってるところでしょうよ。『うちの旦那ったらとんでもない下手くそで、しかも役立たずなのよ~』、『あらそうなの?じゃ、もう外注したら?』みたいな」
『…!!』
「ルレイア馬鹿、黙ってろ!」
「いやん」
べしっ、とルレイアをはたく。気色悪い声を出すな。
お前が要らんことを言うせいで、またルヴィアが。
「良いか、全部ルレイアの妄想だ、戯言なんだ。本気にするんじゃ…」
『…ミルミルって子が、うちのフューニャにセクハラするんです』
「…」
…うん。いきなり何の話?
人ん家の嫁へのセクハラ被害を俺に報告されても。
『俺の許可なく胸を触って…俺が役立たずだとか、ぐずっ、フューニャも俺が下手くそだって言ってたんです』
「…」
…そりゃ…何て言うか。
…気の毒だな、ルヴィア。
俺、この場合どう言って慰めれば良いの?
とりあえず、後でルレイアはもう一回ひっぱたいとこう。
「それはお可哀想に~、ルヴィアさん。あなた嫁に捨てられたんですね」
「ばっ…お前」
またルレイアが余計なことを言うものだから、ルヴィアは。
「る、ルヴィア落ち着け。別に捨てられてなんて…」
『…ルルシーさん』
「…何だ?」
『俺、今すぐ公園に行って…段ボールの中に入って、拾ってくれる人を待とうと思います』
「落ち着けルヴィア。正気に戻れ」
子犬じゃないんだから。
本当ルレイアが馬鹿。
もう、頭痛くなってきた。


