近頃のクランチェスカ家は、平和そのものである。
「ルヴィアさん、お紅茶、飲みますか?」
嫁のフューニャが、ひょこっ、と顔を覗かせてそう尋ねた。
「ん、そうだな。俺が淹れよう」
「私が淹れるから、あなたは座っていれば良いんです」
「あ…はい」
立ち上がりかけたのに、渋々と座り直す。
最近、俺はちっとも台所に立たせてもらえない。
フューニャの里帰り以降はめっきりである。
曰く、「あなたに台所を任せると、廃墟みたいにするので駄目です」とのこと。
里帰りのとき、家の中を魔境にしてしまったことを根に持っているようである。
違うんだよ…。それはフューニャがいなかったからであって…。
何だかんだとフューニャが甘やかしてくれる為、俺の家事能力は下がる一方である。
練習とかした方が良いのかな…と考えていると。
「出来ましたよ」
「あ…。ありがとう」
フューニャが淹れてくれた熱い紅茶に、ミルクを入れて飲む。
美味い。
俺が淹れると濁った渋い味にしかならないのに、フューニャが淹れると何でこんなにまろやかになるのかなぁ。
家事能力の格差を感じ、密かにちょっとショックを受けた。
「…」
「…ん?」
ティーカップをソーサーに置き、ふと視線を感じて横を見ると。
俺の隣にちょこんと座ったフューニャが、こちらをじーっと見つめていた。
…他の人なら、こいつ、何ガン見してんだ?と思うところだろうが。
俺には分かる。
「よしよし、良い子、良い子」
髪を撫でてやると、やはり正解だったようで、フューニャは満足そうにくっついてぐりぐりしてきた。可愛い。
最近は『セント・ニュクス』との抗争のせいで忙しく、ちっともフューニャを構ってやれなかったからな。
先日行きなりルルシーさんに、「『セント・ニュクス』はしばらく無視することにした」と言われたときは、度肝を抜かれたが。
どうやらその策を考えたのはルレイアさんだそうだから、多分心配要らない。
そんな訳で暇になった俺は、こうして家に帰って、フューニャと一緒に過ごす時間を増やした。
「ルヴィアさん、お紅茶、飲みますか?」
嫁のフューニャが、ひょこっ、と顔を覗かせてそう尋ねた。
「ん、そうだな。俺が淹れよう」
「私が淹れるから、あなたは座っていれば良いんです」
「あ…はい」
立ち上がりかけたのに、渋々と座り直す。
最近、俺はちっとも台所に立たせてもらえない。
フューニャの里帰り以降はめっきりである。
曰く、「あなたに台所を任せると、廃墟みたいにするので駄目です」とのこと。
里帰りのとき、家の中を魔境にしてしまったことを根に持っているようである。
違うんだよ…。それはフューニャがいなかったからであって…。
何だかんだとフューニャが甘やかしてくれる為、俺の家事能力は下がる一方である。
練習とかした方が良いのかな…と考えていると。
「出来ましたよ」
「あ…。ありがとう」
フューニャが淹れてくれた熱い紅茶に、ミルクを入れて飲む。
美味い。
俺が淹れると濁った渋い味にしかならないのに、フューニャが淹れると何でこんなにまろやかになるのかなぁ。
家事能力の格差を感じ、密かにちょっとショックを受けた。
「…」
「…ん?」
ティーカップをソーサーに置き、ふと視線を感じて横を見ると。
俺の隣にちょこんと座ったフューニャが、こちらをじーっと見つめていた。
…他の人なら、こいつ、何ガン見してんだ?と思うところだろうが。
俺には分かる。
「よしよし、良い子、良い子」
髪を撫でてやると、やはり正解だったようで、フューニャは満足そうにくっついてぐりぐりしてきた。可愛い。
最近は『セント・ニュクス』との抗争のせいで忙しく、ちっともフューニャを構ってやれなかったからな。
先日行きなりルルシーさんに、「『セント・ニュクス』はしばらく無視することにした」と言われたときは、度肝を抜かれたが。
どうやらその策を考えたのはルレイアさんだそうだから、多分心配要らない。
そんな訳で暇になった俺は、こうして家に帰って、フューニャと一緒に過ごす時間を増やした。


