死神より死神のルレイア・ティシェリーが、ようやくくたばったかと皆期待しただろうが。
残念だが、毒ガス程度じゃ俺は死なない。
フェニックスルレイアは、襲撃の翌日には目を覚ました。
「…ん…」
「っ!ルレイア!大丈夫!?」
「ルレイア、気がついたか?」
「うーん…」
目を覚ますと、目の前に泣きそうな顔をしたシュノさんがいた。
その横には、仮面をつけたルリシヤ。
「あれ…お二人共、おはようございます…」
なんだか、長いこと寝ていたような気がするなぁ。
「ルレイアっ…。良かった…!」
シュノさんが、涙目で俺に抱きついてきた。
あら。
ということは俺、結構やばかったのか。
「ルレイア、良かった。生きてて…良かった…」
「はぁ、シュノさん…。大丈夫ですよ。俺、そんなに簡単に死なないので…」
まぁ、死ぬかとは思ったけどね。さすがに化学兵器はヤバいよ。
あの後どうなったのかも気になるし、それよりも、気になることが。
「ルルシーは…俺のルルシーは大丈夫ですか?」
もしあの化学兵器で、ルルシーの身にもしものことがあったら。
俺は、生ける核爆弾になる。
すると。
「生きてるよ、ルレイア」
「…あ」
俺の隣のベッドに、点滴の針を腕につけたルルシーがこちらを向いていた。
「ルルシー、良かった…。あなたも無事だったんですね」
「俺はそんなに吸い込んでなかったからな。お前の方が重症だったよ…。無事で良かった」
成程、それでシュノさんがこんなに心配してたんだな。
「それで…あの後、どうなったんです?」
ルルシーの無事が確認出来たので、次はあの襲撃の顛末が気になった。
すると。
「それについては、私から説明するよ」
あ、アイズ。
その後ろには、アリューシャもくっついていた。
幹部組は全員無事だったんだな。良かった。
「あの後は本当に悲惨だったよ。毒ガス使ってくるなんて思ってもみなかったからね…。すぐに撤退したけど、犠牲者はかなりのものだ」
「それでも、何とか追い払ったんですよね?」
「命からがら、の有様だったけどね。すぐに立て直して迎撃したけど、部下達も化学兵器なんて初めてだから…なかなか統率が取れなくて」
…こればかりは、無理もないだろう。
化学兵器って、威力も脅威的だが、敵に与える精神的不安も相当なものだからな。
「毒ガスの種類って、分かったんですか?」
「まだ分析を進めてる途中だよ。でも、担当者によると…吸い込むことで呼吸器や神経系に障害を及ぼす、致死性の毒ガスだろうって」
…成程。
俺、よく生きてたな。
「ルレイアやルルシーの他にも、生き残った構成員はいる。でも…吸い込んだ量が多かった人は、身体が動かせなくなってたり、呼吸が上手く出来なくなってる。ルルシーとルレイアはすぐ息を止めたから、後遺症は残ってないみたいだけど…」
「…」
あのとき、無防備にそのまま息をしてしまった者は…死んだか、死んでなくても後遺症が残っている、と。
俺が言うのもなんだが、悪魔だな。
「現場はどうなってるんです?毒ガス撒き散らされたんですよね」
「全域を封鎖して、帝国騎士団の科学班と協力して除去を進めてるところだよ」
「…」
さすがに…帝国騎士団も出てきたか。
そりゃ出てくるよな。
だって、どう考えても…あいつらはやり過ぎだ。
「…まさか、グリーシュ…。あいつ、化学兵器を使ってまで、戦争仕掛けてくるなんて…」
これにはルリシヤも、青ざめた顔でそう呟いた。
残念だが、毒ガス程度じゃ俺は死なない。
フェニックスルレイアは、襲撃の翌日には目を覚ました。
「…ん…」
「っ!ルレイア!大丈夫!?」
「ルレイア、気がついたか?」
「うーん…」
目を覚ますと、目の前に泣きそうな顔をしたシュノさんがいた。
その横には、仮面をつけたルリシヤ。
「あれ…お二人共、おはようございます…」
なんだか、長いこと寝ていたような気がするなぁ。
「ルレイアっ…。良かった…!」
シュノさんが、涙目で俺に抱きついてきた。
あら。
ということは俺、結構やばかったのか。
「ルレイア、良かった。生きてて…良かった…」
「はぁ、シュノさん…。大丈夫ですよ。俺、そんなに簡単に死なないので…」
まぁ、死ぬかとは思ったけどね。さすがに化学兵器はヤバいよ。
あの後どうなったのかも気になるし、それよりも、気になることが。
「ルルシーは…俺のルルシーは大丈夫ですか?」
もしあの化学兵器で、ルルシーの身にもしものことがあったら。
俺は、生ける核爆弾になる。
すると。
「生きてるよ、ルレイア」
「…あ」
俺の隣のベッドに、点滴の針を腕につけたルルシーがこちらを向いていた。
「ルルシー、良かった…。あなたも無事だったんですね」
「俺はそんなに吸い込んでなかったからな。お前の方が重症だったよ…。無事で良かった」
成程、それでシュノさんがこんなに心配してたんだな。
「それで…あの後、どうなったんです?」
ルルシーの無事が確認出来たので、次はあの襲撃の顛末が気になった。
すると。
「それについては、私から説明するよ」
あ、アイズ。
その後ろには、アリューシャもくっついていた。
幹部組は全員無事だったんだな。良かった。
「あの後は本当に悲惨だったよ。毒ガス使ってくるなんて思ってもみなかったからね…。すぐに撤退したけど、犠牲者はかなりのものだ」
「それでも、何とか追い払ったんですよね?」
「命からがら、の有様だったけどね。すぐに立て直して迎撃したけど、部下達も化学兵器なんて初めてだから…なかなか統率が取れなくて」
…こればかりは、無理もないだろう。
化学兵器って、威力も脅威的だが、敵に与える精神的不安も相当なものだからな。
「毒ガスの種類って、分かったんですか?」
「まだ分析を進めてる途中だよ。でも、担当者によると…吸い込むことで呼吸器や神経系に障害を及ぼす、致死性の毒ガスだろうって」
…成程。
俺、よく生きてたな。
「ルレイアやルルシーの他にも、生き残った構成員はいる。でも…吸い込んだ量が多かった人は、身体が動かせなくなってたり、呼吸が上手く出来なくなってる。ルルシーとルレイアはすぐ息を止めたから、後遺症は残ってないみたいだけど…」
「…」
あのとき、無防備にそのまま息をしてしまった者は…死んだか、死んでなくても後遺症が残っている、と。
俺が言うのもなんだが、悪魔だな。
「現場はどうなってるんです?毒ガス撒き散らされたんですよね」
「全域を封鎖して、帝国騎士団の科学班と協力して除去を進めてるところだよ」
「…」
さすがに…帝国騎士団も出てきたか。
そりゃ出てくるよな。
だって、どう考えても…あいつらはやり過ぎだ。
「…まさか、グリーシュ…。あいつ、化学兵器を使ってまで、戦争仕掛けてくるなんて…」
これにはルリシヤも、青ざめた顔でそう呟いた。


